めいっぱい息をすること

好きなことはとことん拗らせていくオタクが見たものの感想や雑記その他

今さら3代目青学の話を

GWで帰省して、部屋を整理していたらかつて買い漁っていたミュキャス系のDVDが大量に出てきた。

 

超なつかしくて何枚か自宅に持ち帰ってきて久しぶりにいろいろ見てたんだけど、FROGSスピンオフとかもう何年ぶりに見るかもわからなくて、まだタカちゃんもスズカズも康平くんもマツカズもアミュにいたころのみんなのわちゃわちゃ感、友達同士で楽しく騒いでたらお仕事になっちゃった、みたいなあの空気感に触れてちょっと泣きそうになった。笑 きっともし彼らがまだ芸能人で(マツカズはまだ芸能人だけど)、今あのメンバーで集まっても、この空気は出せないんだろうなあ。わたしはショタコンでは決してないけれど、10代男子の儚さとピュアさをとても尊いと思っている。この意見心底どうでもいいな。笑

 

 

話を戻すと、その中にテニミュサポDもちょこちょこあって。1回見たきり、なんだかずっと見られずにいた3代目の巻もあったんです。

で、見てみた。何年ぶりかわかんないぐらい久しぶりに。(発売日に全部見て、そこからずっとだから7、8年ぶりかもしれない)

結果、すごく面白かった。そして、すごくつらかった。

 

3代目青学は、わたしが一番テニミュにどっぷり浸かっていて、毎日テニミュのために生きてたあの頃そのものだ。わたしの青春時代は彼らのために消費されていた。

と、思っていたけれど、彼らが青学レギュラーだったのは1年ちょっとだけだったらしい。確かによく考えたら六角戦と立海戦しか戦っていなかったな…。思い入れがありすぎて、何年も追っかけていたような気になってた。

考えてみたら、わたしにとってはじまりから終わりまで全公演見届けたのは3代目しかいなかった。はじまりを見た代の終わり、そして次の代のはじまりを見るのがとても怖くてつらくて、4代目の終わりを見ることはできなかったな。そしてそのままテニミュの現場から離れてしまった。まあTSC制度への微妙な不信感のせいもあったけど、結局それも有料会員というものに対して、3代目を追っかけていたときに植え付けられた「テニミュ=とても純粋でなにか素晴らしいもの」というイメージを裏切られたような気持ちになっただけのような気もする。

 

3代目青学は、「個が集った」感の強い代だと思う。飛びぬけて演技がうまい人は正直いない。歌が一歩抜きんでている人、ダンスで皆を引っ張る人もいない。それを全員が自覚していて、プロとしての意地と、男としてのプライドで個々人が努力して、きれいな群舞だったりユニゾンだったりに仕上げていた代。そのプロ感と男くささが、わたしはとても好きでした。

彼らのプロ意識にすごくすごく影響したのは、やっぱり六角公演なんじゃないだろうか。もっと言うと、六角公演でまわりを囲んでいたキャストたち。氷帝ももちろんだけど、青学の内側で彼らに触れていた、相葉っちと鯨ちゃん。鯨ちゃんは不測の事態で急遽参加、だったけれど、彼が混ざることで新キャストにものすごいプレッシャーがかかったんじゃないかな。そして相葉っちにとっても、相当心強かっただろうな。2代目で一緒にやってたときは鯨ちゃんとかクジーとか言ってたのに、サポDでもそうだけど六角後から「鯨」って呼ぶようになったのほんと男くさくて好き。笑

 ダンスで魅せられる人と、演技で魅せられる人が仲間として加わってくれていたら、新キャストとしては安心できる気持ちと、より自分の無力さを自覚してしまって焦る気持ちが両方あってもおかしくない。公演開始当初は前者に甘えてしまっていたから、氷帝に発破かけられたりもして、ようやく後者を意識して動くようになったんじゃないかな。そういう体育会系な努力の軌跡が透けて見える感じも、土臭い1stシーズンっぽくて魅力的だ。

 

相葉っちと鯨ちゃんの話を少し。

彼らは2代目青学であるけれども、様々な事情で、本来よりも少しだけ多く、それぞれの役を請け負った2人だ。特に鯨ちゃんは状況が状況だったから、彼以外に海堂を引き受けられる人は、あの時ほかにいなかったんじゃないかな。

それを本人がどう思ったのかは本人にしかわからないけれど、2代目を知っているファンにとっては、またテニミュの舞台に立つ彼らを見られるのが純粋にうれしかった。そして、気迫で対戦相手を圧倒するプレッシャーという曲で、役として結構な見せ場の試合を演じたのが、現役時代(という表現が正しいかはわからないけど)ソロというソロ曲が無かった鯨ちゃんの海堂だっていうのもなんだかすごくドラマチック。あの鬼気迫るオーラは、代替わり直後の3代目に混ざっていたからこそ映えていた部分もあったと思う。皮肉な話かもしれないけれど。

一方相葉っちは、すごく「2代目感のある」不二だったと思う。城田優という圧倒的な部長のもとで、kimeru様という圧倒的な先代の存在感と戦いながら、テニミュの不二のスタンダードみたいなものを築いていった人。決してリーダーとしてみんなを率いるタイプではなかったと思うし、タスキ役として3代目青学にいても、「彼がリーダーだ」とはならなかったと思う。もちろんみんなの支えだったり目標だったりはしただろうけれど。座談会で「最初は3代目のみんなが青学レギュラーに見えなかった」って正直に言っちゃうところも彼らしいな。器用な人が多かった2代目のなかで、あまり器用なタイプじゃない彼がタスキだったからこそ3代目(なんなら4代目、5代目も)にうまくなじみながら伝えられるものは多かったかもしれない。

 

そう、3代目のメンバーって、器用じゃない人が多かった気がする。とびぬけた大人もいなくて、とびぬけた子供もいなくて、みんながすごく不器用にぶつかりながらなんとかかんとかまとまっていったイメージ。年齢で言ったら通は子供だったけれど、彼は仕事としてテニミュとつきあっていた印象がすごくあって、一番プロフェッショナルなスタンスで舞台をこなしていた気がする。わたし個人のものすごく勝手なイメージですが。

でもそうやってケンカとかしながらぶつかっていって、みんなで公演をつくりあげていって、一緒に成長していって。そういう熱すぎる男同士の友情、で魅せていたのが3代目の担当公演だったような気がしてならない。崖っぷちギリギリ間奏のあの鬼振付けがあれだけ人気が出て、ドリライ他校やら2ndやらに受け継がれるぐらい客から支持されたのが一番わかりやすいと思うんだけれど。だってあのお世辞にも優等生とは言えないぐらいダンスも歌も演技も半端だった3代目青学が!!あのクソ難易度のダンスを!!全員きっちり音にはめてぴったり合わせて、しかもそれがかっこいい!!!っていうものすごい興奮が、あの一曲、ひいては立海セカンド公演に詰まっている。

 

だから、あの公演で彼らが卒業したのは、とてもとても美しいことだった気がする。まあ身も蓋もないことを言ってしまうとだいぶ前から卒業時期は決まっていただろうし、彼ら自身も集大成の公演だってわかってたからこそ今まで以上に全力で自分たちのレベルをあげようとしたんだろうけれど。

それでも、相葉っちの卒業、という一番難しいイベントを、vs赤也の不二戦にぶつけてきたのは本当に綺麗だったと思う。鬼気迫る不二の姿を見て、客はどうしても3年間をテニミュに費やしてくれた相葉弘樹という役者に重ねてしまう。キャラの成長と役者の成長を同時に見せることを売りにしているテニミュの強みが一番色濃く出た試合だったように思える。もしかしたら、テニミュのそういうスタンスが固まったのはこの試合があったからこそ、かもしれない。(と思えるぐらいの何か強い力があの試合にはあった)

 

最初に、1回見たきりずっと見られなかった、と書きましたが、3代目のサポDには彼らの卒業公演千秋楽が丸ごとと、卒業コメントが丸ごと収録されているんですね。そんなもの何度も何度も見返せるわけない。

どのシーズン、どの学校もそうだけれど、キャスト陣のテニミュへの執着ってすごくないですか?そりゃほぼテニミュが役者デビューみたいな人が多いなかで、あれだけの熱量を持った客にキャーキャー言われてたら、間違いなくその人にとって印象深い作品になるんだろうけど。

だからこそ、テニミュを卒業するときの彼らの恐怖やら不安というのは、計り知れないんだろうなあと思う。一生懸命努力して役を生きて、頑張って頑張ってさえいれば、結果としてのクオリティがどうであれ、客はその努力の過程も見てくれて応援してくれる。言い方を全く選ばずに言うと、こんなに居心地の良い現場はないんだろう。そこからほんとうに何も未来の保障のないところへ放り出されなければならない。恐怖。

 

そんな恐怖と執着が溢れて見えるのが、卒業コメントだと思うのです。

3代目に関して言うと、前述したとおりみんなあまり器用なタイプではないと思うし、全員が自分たちの力量の十分でなさを自覚していたチームだと思う。だから余計、テニミュ卒業に対して、みんな思うところがかなりあったんじゃないだろうか。

 

タカさんは自分でも役に執着してたって言ってたしね。冗談めかしてだけどあれは本音だと思っている。

相葉っちの「この次に不二をやる人は…大変かと思いますが…笑 僕を超えられるように頑張ってほしい」という重すぎる一言も。目が笑ってなさすぎる。笑

そしてタッキー。バトン役の大に伝えたこと、大への信頼をどうしても最後に客に伝えたかったのでしょう。彼のそういうところがとても美しいと思っています。

大も、どうしようもない不安を全く隠しきれていないのに「安心して僕に任せてください」と言い切る心の強さ。そして「テニミュの良さを必ず次の青学に伝えてみせる」と口にする志。暑苦しいほどの男の友情を隠しもしない感じが、ほんとうに3代目らしいひとだなあと思った。

 

3代目の彼らが口にする「テニミュの良さ」ってなんだろう。この言葉に、彼らのテニミュ観というか、彼らの性質そのものが丸ごとつまっているような気がする。たぶん同じ言葉を5代目や2ndキャストが使っても、3代目の彼らと同じニュアンスで伝わることはないんだろう。みんなもうちょっとスマートに立ち振る舞えるし、もうちょっと器用にキラキラできる人たちじゃない?

不器用で、みんなそんな頭がいいわけでもなくて、でも仕事に情熱を持って熱さで試練を超えていく感じ。そこが彼らの最大の魅力だし、当時まったく部活に情熱をささげていなかった私にはすごくまぶしくて、だからこそひきつけられたし応援したいと思ったんだろうなあ。自分が受け流してしまっている「青春」がそこにあったから。だから今、彼らの映像を見返してもまぶしくて少し辛いんだろう。もう取り戻せないものがそこにはある。そう思うと、当時3代目を好きな人たちって、大人が多かったりしたのかな?正直まわりの同年代の子たちとかは、3代目に推しがいる人が少なかった。みんな他校キャストが好きだったり、4代目を好きになったり。

 

「青春」を色濃く見せてくれていたのが3代目青学レギュラーだった。すごく素敵なことじゃないですか?だって「青春学園」のレギュラー 陣としては、これってすごくすごく大きなアドバンテージな気がする。

今やテニミュも3rdシーズンに突入していて、青学だけで8代目?までいるらしい。時代が変わってほかにも2.5次元舞台が乱立しているから、客がテニミュに求めるものも1stのときとは違っているかもしれない。それでもそれに合わせてちょっとずついろいろ変えていって、いまだに支持されている舞台って本当にモンスターだな、と思うし、キャストもスタッフもいろいろ上手なんだろうなあ、と思う。実際映像を見てもみんな芸達者だわ、と感心する。純粋にエンターテイメントとしてものすごく面白いと思うし!

 

それでも、テニミュのはじまりは、1stシーズンで支持されていたものは、3代目の彼らが体現していた青春感=「テニミュの良さ」だったんじゃないかなあ。空気感がとても魅力的な代だったなあ。

 

 もちろん他の代にもそれぞれいいところはあって、どの代が良いとか悪いとかっていう話じゃない。ただ、人によって思い入れの深い代や学校がある。

たとえばファン同士でテニミュの話になったとして、どの学校が好き?みたいな話題になったとしたら、どの学校を挙げるかで割とその人の好みがわかっちゃいません?そういうとこめっちゃ面白くない?笑

いまやオタク自体の人口がめちゃめちゃ増えていて、過激派、とか同担拒否、とかわけのわからないジャンル分けもできているけれど、楽しく好きなものの話ができたら幸せだよなあ。

 

テニミュみたくなってきた。笑

3rdの公演、まだ一度も見たことないけれど、見に行ってみようかなあ。

 

 

ネオロマンスという異空間(遙か祭2016に行ってきたよ)

※最初に述べておきますが、この記事は遙か祭2016のレポ、感想ではありません。
(感想っちゃ感想ですが、イベントに参加したいちオタクがネオロマンスというものに対して常日頃思っていることだったり浮かんだ雑念をつらつら書いてい るだけですのであしからず)

 

 

乙女ゲームを嗜む人なら知っているかもしれないが、ネオロマンスとは、某老舗ゲームメーカーの出している女性向け恋愛ゲームの総称だ。

なんと恐ろしいことに、家庭用ゲーム機においてはスーファミの時代からソフトを出し続けていて、救えない夢見がち女オタクを生み出し続けている。

更には親子2代でネオロマ作品を愛し続ける強者もいるらしい。楽しそうだけどどこにも逃げ道がないな、こわい。

 

私自身、現在進行形でどっぷりネオロマにはまっているし、人のことを偉そうにうんぬん言える立場ではない。ただ、過去記事でも述べたように、私はとにかくたくさんのジャンルをまたいでオタクをやっている。
そのなかで感じるのが、ネオロマの現場で皆が使う「愛」という言葉のプレッシャーだ。

愛。素晴らしい言葉だ。
全てのスタッフ、キャスト、客が作品への愛を持ってイベント会場に集まって、生ドラマをやったり、ライブをしたりする。こんな幸せな空間があるかなあ、と、思った時期もあった。が、他のジャンルをほいほい行ったり来たりするたびにどんどん冷静になっていく自分もいる。

 

なんせ20年も続いているジャンルだから、スタッフとベテランキャスト、客の熱量がおかしい。
なんだろう、うまく説明できないけど、ネオロマのノリっていい意味でも悪い意味でも20年前というか、どの作品もものすごい清らかなんですよ。例えばキャラが「ごきげんよう」って言い出しても違和感ないかも、ぐらいの。
リリアン女学園みたいな(伝わる人にはピンポイントに伝わると思う)。
だから、なんかイベントの空気がすごく独特で、土日昼夜4公演やって、客が全通することを前提にドラマつくってきたりするの。もちろんライブ の曲も公演ごとに違う。そして当たり前のように全通する大半の客。笑

 

まあそんな感じでも、結局作品は好きだし、生で書き下ろしドラマをやってくれたりするので
そこそこ公演に通っていたりしてた。ていうかしてる。

でもやっぱり、歴史のあるシリーズなので、発売当時はまだ若手だったキャストも中堅・ベテランになり、今のネオロマキャストって大御所から超売れっ子ばっかりなんですよね。
だから2日間4公演のうち1日だけとか、今回のイベントには不参加とか、あまり参加率のよくないキャストがいたりする。

 

今回の遙か祭2016もまさにそんな感じだったのだけれど、日曜の2公演だけ出演したキャストが言った発言がわたしの感じていたネオロマの独特さ、異質さと通ずるところがあったので引用させていただく。

 

ネオロマのお客さんって、すっごく集中して聞いてくれるじゃない?
一言も聞き逃さんぞ、聞き漏らすまいぞ!!って。笑
正直それもあって本当に今回ものすごく緊張してます。」

 

客側としちゃ「お金払ってあなたたちの声を聞きに来てるんだからそりゃそうだろ」と思うところかもしれないけど、舞台上のキャストが気圧され るぐらいそれを感じるって、やっぱりちょっと熱量がちがうんだな、と改めて実感させられた。というかこの発言を聞いて、ネオロマが異様だと思っていたのは自分だけじゃなかったんだ…と若干安心した。

 

あと、ネオロマの客の涙もろさは異常だ。笑
推しキャラの愛メを聞けりゃあ泣き、ドラマで本編のシリアスシーンを再現されちゃあ泣き、新展開が発表されちゃあ泣く。どこか宗教味を感じるレベルで作品、そしてネオロマンスへ絶大なる信頼感を持っているように思える。ゲームの続編で新キャラが出る。新キャストが加わる。キャストが入れ替わる。不安だ、でもネオロマだから大丈夫。好きになれる。

ほんとにこんな思考でいる人が大多数っぽいからこわい。

 

いったいなにがひとをそこまで惹き付けるのだろうか?それはひとえに、徹底されたファンタジー感じゃないだろうか、と私は思う。

だってありえないもん、こんな世界観。作り込みすぎ。笑

ネオロマ作品って「恋愛ゲーム」という括りには入るものの、恋愛要素が無くてもゲームとして成り立つぐらい、主人公には大きな目的が課せられている。(たとえば新しい星の女王になるために学友と競い合ったり、突然召喚された異世界を危機から救わなきゃいけなかったり、妖精に目をつけられて経験者ばかりの音楽コンクールに素人一人出なきゃいけなかったり)

本筋のストーリーを重視して目的達成しようとしたら、恋愛なんかしてる暇ない……んー違うな、恋愛に舞い上がってるゆとりなんてない?ていう言いかたの方が正しい気がする。

ゲーム自体の難易度が高いんですよ、無駄に。老舗だからなのかゲーム性にすごくこだわってる感じ。だって守護聖さまたちに支持されつつ領地を広げようとしたら、必然的にライバルの妨害しなきゃなんないし。源平の争いを収めて敵側の武将と幸せになろうとしたら、敵レベルを「強い」に設定したうえで特定の特技を取得して、タイマンで(落としたい相手と)勝負に勝たなきゃいけないし。学内コンクールで優勝するために、できるだけ人の多い場所でヴァイオリンかき鳴らして妖精追っかけ回さなきゃいけないし。あっちなみに未プレイの方、上記は全て本当にネオロマゲーム内で起きることです。ヒロインの選択肢が「承知する」「断る」の二択しかない武士みの強すぎる乙女ゲームもあるよ!

まあそんな具合でどの作品も割と頭使ってプレイしなきゃなんないので、いざ恋愛進めようと思っても、ものすごく冷静に好感度とか計算してイベント起こすようになる。笑

だからじゃないかな、キャラ×自分の夢思考のひとより、キャラ×ヒロインのCP思考のひとのほうが多いような気がしていて。つまり「ここまで頭使ってお前とくっつくルートを選んだんだからくれぐれも二人で幸せになれよ…!!くれぐれもだぞ…!」みたいな気持ちが強くなるんじゃないかと。それが拗れに拗れて、最初に書いたような「愛」=執着、につながるんだと思う。そりゃキャラと作品に対しての思い入れも強くなるよ、本当に努力してつかんだ恋(ヒロインの)だもん。

 

結構みんな言うんだけど「ネオロマに関してはヒロインの人気が異常」っていうのも、そんな理由があるからじゃないかと思うのです。ヒロインに関しては、一緒に困難を乗り越えてきた戦友?バディ?みたいな気持ちを抱いてしまうのかな。笑 かくいう私自身もイベントにヒロイン役の人が出るってなるとうれしいし、攻略キャラのグッズはあきらめてもヒロインのアクキーだけは確保したりする。今回の遙か祭でも神子アクキーコンプしたし神子CD買いました。かわいかった。

 

そんなこんなで、「キャラ×ヒロインの恋を応援するモブおばさん」的心境のまま、青春時代を作りこまれすぎたファンタジーの世界にどっぷりの状態で過ごした乙女たちが就職し、経済力をもち、実年齢もどんどんキャラから離れていくとともに本当にモブおばさんの立場に近づいていってしまう。そうなったらもう、自らの持てる経済力と行動力と情熱のすべてを注ぎ込んで、モブおばさんとして彼らを全力で応援するしかありません!

と、いった具合に、あらゆるイベントに全通して、全キャラ全作品を愛して尊がる、立派なネオロマンサーが誕生する。

 

これがネオロマンスの恐ろしさであり、イベント会場の異様な熱量の正体なんだと、私は思う。もう慣れたし嫌いじゃないけど。

だから、乙女ゲームはやるけどまだネオロマはやったことない。とか、舞台化した作品は見たことあるけど原作ゲームは未プレイだ。みたいな人がもしこの記事で興味を持ってくれたら、ぜひなにかひとつでもネオロマのゲームをプレイしてみてほしい。たぶんはまるぜ。そして舞台だけ見たことある人は、キャストがなんでみんな、作品への愛を口にするのかわかると思う(ただ愛するだけじゃなくて、口に出してそれをファンに言うってのがポイントだ)。笑

 

モブおばさん最高!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

若手俳優の接触系イベントについて考える

先日、とある舞台の円盤発売イベントに参加してきた。
かつてわたしが若手俳優追っかけを全盛期でしていた(といってもプレ貢ぐとか公演全通とかはできなかったなんちゃって追っかけだけど)ころはまだ2.5次元舞台の土壌ができあがりつつある…ぐらいの時期だったので、今ほど運営の体制が整っていないというか、公演後のお見送りや握手も無かったし、キャストを登壇させるイベントで何をするか…みたいなテンプレもふわっとしかできあがっていなかった気がする。
そもそも舞台を見るための有料会員制度もまだなかった。最初にテニスで金とるって聞いたときはたまげましたわ。
それが今じゃキャストお見送り、ハイタッチ、握手、アフタートークトークは前からあったかな)……。キャストをどんどん客と接触させて動員数を増やす、みたいなマーケティング手法が当たり前のように行われているらしい。

なんかわたしの古い感覚(具体的にはテニス1stシーズン関東大会あたり)でいうと
キャストは舞台のうえ、客は客席。だからこそたまの客席降り演出があるとキャーって嬉しくなるし、
アンコールのお祭りソングで一気にお祭りテンションになれる。そういうもの。って思ってたから、「キャスト降りてくるよ!みんなが触れるようにしといたからね!!」っていうウエルカム体制みたいなものに正直ちょっと戸惑ってる部分はある。だってキャストに触りたかったり声かけたかったりしたらキャスト個人の単独イベに行けばいいじゃん!!きっとそのほうが経済もよくまわるし俳優にとっても固定ファンつくるチャンスじゃん!!と。
でも、俳優側からしたらもしかして作品のイベントで客と接触する機会があったほうがファンを引っ張ってくるチャンスなのかな?と、今回参加してみて思った。そしてもはやテニス2ndでそういうの定着してる感もあるし、客もイベント参加にそれを期待していたりするのかも。

あ、そう、ハイタッチお見送りがあったのです。今回のイベント。
会場のキャパがそこそこだったから、会話するとかそんな暇もなくほんと通り過ぎざまにハイタッチするだけだったけど。それでもやっぱり「好きな舞台のキャスト(あるいは推しの俳優)」に接近できて接触できる、ていうのは舞い上がってしまう、客としては。絶対気にも留められないだろう化粧と髪型を気にしてとりあえず鏡は確認した。笑
で、今回のキャスト陣、テニス出身でこういうアイドル扱いみたいなのめっちゃ慣れてる組と、あんまり知名度なかったけどこの舞台で人気が出つつある組と、接触系イベはかなり回数こなしてるけどあんまり大人数にキャーキャー言われる感じでもない、みたいな組にタイプが分かれてて、対応にわかりやすく差が出てたのが面白かった。

テニス組は回数こなしてるのもあるし、客の喜ぶ対応がわかっているイメージ。ちゃんと目みて、ずっと笑顔でいてくれる。そしてあまり対応に差をつけない。
この舞台で人気出た組は、普段からこの作品めっちゃ好きなんだろうなあという印象がすごくあって、まだこの舞台引きずってるのかな?笑 みたいなテンション。そして客が自分のキャラのグッズとかつけてるとわかりやすく喜ぶし、本人が1番ハイタッチに舞い上がってる感がすごかった。その分好感は持てました。
あとの人たちは、すげえ無難。笑 ちゃんとありがとうってひとりひとりに言ってくれる感じはあったけど、特に客がどうとかではなく、単純に「ハイタッチお見送り」というひと仕事をきっちりやってくれてる感。けして塩というわけではないのですが。アイドル扱い、というより役者として普通に生きてきた人たちなんだろうなあ、という感想を抱く。

結局なにが言いたいのかっていうと、こういうイベントってやっぱり舞い上がって判断力を失った客をどれだけ自分のファンとして引き込めるか、ていうチャンスの一方、なんかちょっと客のテンションとずれてる対応をすると途端に一歩引かれてしまう…というハイリスクハイリターンな催しなのかな
、と。まあいまや接触系イベントがあって当たり前みたいな風潮になっている以上、それを最大限活かしきるのがプロフェッショナルなんだろうけど。
その意味では、今回のイベントに関しては、この舞台で人気出た組が一歩抜けてた感じがします。なんせ彼らはこの作品が大好きだからね!ハイタッチもあんまり、というか初めてやるぐらいの催しだから、一人ひとりに笑顔だし、客の身長にあわせてかがんであげて目合わせて全員にありがとうって言うし、すごい。それが計算か天然なのかは知らないけど、多分彼らは今回のイベントも含め、この作品でかなり固定ファンをかっさらっていたと思うな!!

2.5次元舞台のキャストとして客に支持されるには、「原作への愛情に溢れていること」「自分のキャラクターを誰よりも愛すること」「仕事と客に対して誠実な毎日を送ること」なのかなあ、とわたし個人は思っている。わたしは作品が面白くて、イベントできれいなお顔のキャストが楽しそうにバカな面白トークをしてくれれば割とそれで満足できるタイプだけれど。

特別演技が超うまいとか、歌がすごくうまいとかでない限り、そういう意味でかしこく立ち回れる人がそういえば長く生き残っている感じがするなあ、と感じたのでした。
これだけ若手の舞台が乱発して、マンガも次から次へと舞台化しているのでいまの若手俳優業界は本当に大変な競争なんだろうなあ、と思う。たまに彼らの10年後20年後を想像して勝手に切なくなってみたりするけれど、みんなができるだけ長く俳優を続けられますように。
そんなことを思いながら、行きたい舞台に心置きなく通えるように、日々仕事をがんばろうと気持ちを改めたりしている。
仕事がんばろう。そう思える理由にちょっとでもなっていることが、逆に彼らの頑張る理由になっていたらいいな。

オタクとミーハーと多趣味のはなし

わたしはオタクだ。
正確にいつから、というのはわからないけれど(大抵のオタクの人ってそうだとおもうけど、自分がいつからオタクだったのかってなぜか思い出せない)
人生の半分以上はオタクでいる自覚はある。

でも、じゃあ、何オタクなの?と人に聞かれるとすごく困る。

アニメも見る。けど毎クールの新番組をチェックできているわけではない。

マンガも好きだ。でもドマイナーな作品を発掘して…ということはできていない。メジャーな作品のほうが知っているし、好きな作家も多い。

ゲームもする。ドラクエはわたしのバイブルだし、ファミコンからはじまり各ハードお気に入りのソフトも、ある。
最近はもっぱら乙女ゲームばかりだが、夢厨ではない。

声優もそれなりに知っているし、アニソンも好きだ。
好きな人・作品限定だけれど、声優が出るイベントやライブにもそこそこ行っている。

そして、いわゆる若手俳優も
なんとなく推している人がいるし、舞台にもイベントにも
ちょくちょく通っていたりする。

アイドルのライブにも行くし、昔からずっと好きでいるロックバンドもいる。
野球観戦も好きだ。

こうして書き出していくと本当に節操がないな、と自分でも思うし
実はオタクではなくただミーハー、多趣味なだけなんじゃないか?と思うこともある。そもそもオタクと多趣味の違いとはなんだろうか?
そんなの考え出すとキリがないし、そんなものを考えている時間があるなら
ゲームしたい。

わたしはなにを追ってこんなに毎日忙しくしているんだろう?
自分でもそれがわからなくなって、でも好きなことは好きで。
世の中どこかには好きなことがぴったり一致するひとがいるのかな?

そんなことを思って、ただ好きなことを垂れ流す場所がほしくて、
ブログを始めてみようかとおもいます。

舞台、イベントのレポ(というより自分用覚え書き)みたいなものも
書いてゆくかもしれない。年末にふりかえる用に
どのイベントに参加したかメモしておこう。


ゆるく。