めいっぱい息をすること

好きなことはとことん拗らせていくオタクが見たものの感想や雑記その他

マジLOVEキングダムは全オタクにとって最高の桃源郷だぞすごいぞ

1000000000光年ぶりにブログを書きますがタイトルの通りです。誰でもいい、誰かひとりでもいいからこのブログを見て映画館に行ってくれ。まだ間に合うから。

(書き上げてから若手俳優オタクにもこの映画で救われる人がいるんじゃないかと思ったので、舞台の話題じゃないですが舞台カテゴリつけておきます)

 ※書き始めたら細部まで吐き出したいことが多すぎて、このブログをアップしようとしてから(キングダム初見から)3週間経ってしまった。その間に12回入国したため余計語りたいことが増えて永遠にこの記事完成しないかと思った……

うたプリが初見だからって行くのをためらわないでほしい。そこらじゅうで言われていると思うけどこの映画(劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム)(検索に引っかかってほしいから正式名称で書く)はストーリーがありません。全編、3組のメンズアイドルの合同コンサートの映像を見るだけです。

それでも「初見だし曲わかんないし……」とか言ってる人、よく考えてみて!!ジャニーズのアイドルが音楽特番で歌って踊ってるの、初見でも楽しくない!?!?あのエンターテイメントを気楽に見るの超楽しくないですか!?!?!?!

 

かくいう私も正直今までずっとうた☆プリを追いかけていたわけじゃなく、ここ数年(アニメ3期後半ぐらいから)はすっかり遠ざかっていました。理由はいろいろ。

・そもそもゲームのシナリオに疑問を抱く点が多すぎてうたプリというコンテンツを丸ごと全部愛することができなくなった
・アニメでHE★VENSが出てきたあたりから、スターリッシュとカルナイがないがしろにされたようで抵抗があった

・プリライはじめ数多のうたプリイベントの治安の悪さ、殺伐とした雰囲気(プリンスは全然悪くないよ!!!)につかれた

ことが大きかったと思う。個人的なアレなので、今まで離れずにずっとうたプリを応援してきた人を否定する気は一切ありません。

 

そんな私が初めてマジLOVEキングダムを見に行ったのは本当に些細な興味で。

ツイッターで、私のようにうたプリから離れていたオタクがこぞって「この映画はやばい」と騒いでいるのを目にして、それならちょっと試しに見てみようか、と。
ちなみにこの文章を書いているオタク、寿嶺二推しです

 

結果、もう、ものすごかった。

 

ずっと見たかったものがそこにあった。

私が勝手に思い描いてきた、勝手に理想だと思っていた世界がそこにあった。

ファンのために、最大限アイドルとして輝いてくれる推し。曲中のパフォーマンスはもちろん、MCで話す言葉、人の話を聞く態度まで、全部全部ファンにとって最上級のものを見せてくれる推しがそこにいました。

 

私がゲームから離れた最大の理由が、恋も仕事も絶対両方手に入れて成功させるっていう彼(ら)の姿勢がどうしても消化不良だったから。アイドルとして輝き続けるって言ったのに、すぐ過去にとらわれて、恋愛でちょっとトラブルがあると態度に出て。厳しい早乙女学園の生活を勝ち抜いてデビューして、厳しい芸能界で戦ってるんじゃないの?恋で何かあるとアイドル向いてない、やめるとか口にしたり(詳細なセリフはうろ覚えだけど)、ファン目線で語るとそんなこと推しには絶対に口にしてほしくなかったりやってほしくないことを迂闊にするからさあ。
私が作曲家で、公私ともに彼のパートナーなら「彼を支えてあげたい」って思うのかもしれないけど私ファンだもん!!アイドルとして輝く、最高にかっこいい寿嶺二を見るのが一番好きなんだもん!!

といううだうだを抱えて苦しくなったのでうたプリから離れました。

 

でもスクリーンの中には、そんな私が抱いていたプリンスたちに対するモヤモヤがすべて吹き飛ばされるぐらい、全員完璧なアイドルとしてドームのステージに立つ姿があった。

 

(アッここから頭悪い&長すぎ感想文はじまります)

 

ファンタジック☆プレリュード
まだカルナイすら出てきてないのに、もうここから涙が止まらなくなった。スターリッシュがすごく頼もしいアイドルになってた。

真似したくなる振り付け、耳に残るフレーズ。これこそみんなに愛される"アイドル"だよなぁと思った。踊って歌っている彼らは全員笑顔で、ファンを幸せで満たしてくれていた。

ここで気づいたんだけど、マジLOVEキングダムの何がすごいって「コンサートをライブビューイングで見ている」ってことなんですよ。今更なんだよって思うかもしれないけど、あえてここでもう一度言いたい。

ライブビューイングってことは、ライブビューイング用のカメラがあるわけですよね。てことはつまりプリンスたちがそのカメラに向かってファンサをくれるわけですよ。もうその時点で1800円分ペイできる。

花道を練り歩きながらカメラに向かって投げキッスやらウインクやらを惜しげもなくくれるアイドル。何ならそのカメラに見切れて客席に向かってファンサする別のアイドルの姿も見られる。もう1800円どころの騒ぎじゃない。

「めちゃくちゃにハッピーな思い出にしよう」。歌詞にもありますが、もうこの時点でめちゃくちゃハッピーですセンキュー。

 

THE WORLD IS MINE
無理
暗闇の中センステでサーベル合わせる4人。無理
あとやっぱ寿嶺二帽子かぶりがちだから目立つ……!!!!えっ、顔が良………⁉⁉⁉⁉無理
初見でボロ泣きしすぎて見逃した表情がたくさんあったので、私はこのせいで初見から一週間の間に4回マジLOVEキングダムを見るはめになりました

圧倒的王者……カルナイっょぃ
アイドル寿嶺二がカルテットナイトの3人と一緒にステージ上で客を湧かせている……無理ありがとう素敵超かっこいい最高
2度目からはこーれす全力!ソロセリフの後それぞれのメンバーの名前呼べるの最高じゃない⁉無理

 

GIRA×2★SEVEN
わたしはエンジェルになった
いやあれ嫌いな人いる⁉⁉⁉⁉イケメン宙吊りルーレットからのキラキラの綺羅の瞳だよ……⁉あとAメロの綺羅の例の振り付けで毎回「ッキャアアアア‼‼‼‼‼‼」ってなるオタクたち最高に頭悪くて最高わたしもです
そして鳳瑛一の圧倒的センター感。わたしのうっすらとしたアニメ3期4期の記憶でも彼はセンターだったけど、今回の映画のセンター感はやばかった。てかヘブンズいいグループじゃね……⁉(今更感はんぱない)
個人的には「この地に降り立った~」の「この地に」のところで人差し指を下に向けて振る振り付けと
ナギくんの雄みあふれるダンスが好きです。終盤もう一度言いますがここでも言っておきます。あと初見でも躊躇なく真似できちゃうGIRA×4★すごい楽しい

 

あと各所で言われてるMC長いのは……(たしかに長えなとはちょっとだけ思ったけど)
あれはプリンスたちがいかに成長したか、いかに堂々と舞台に立っているかということの証拠と
アイドルからファンに贈る言葉と態度の理想を見せてもらっているごほうびなんです。いいですか、ごほうびです。この映画で挟まってくるMC、最初から最後まで、ぜんぶ全ドルオタの理想の「アイドル」の在り方。細かなセリフがどうとか、誰が何をしゃべってるとかそういうことじゃなく。

 

オタクにとって一番の理想(というか、すばらしい?ありがたい?)アイドルって、
ファンのことを全身全霊で考えて、ファンのことが大好きで、ファンを喜ばせるために努力を欠かさないで、自分を磨いて、会うたびに最高を更新してくれるアイドル。

マジLOVEキングダムの中でプリンスたちは、ドルオタの偶像を本当にしてくれた。
そういうところも「これが見たかった」。そう思わせてくれる映画でよかった。
感想続きます

Up-Down-Up
ザ・正統派アイドル!!って感じの曲ですね。ダンスが楽しい~~~~~真似したくなる~~~~~~~~
Aメロから口ずさみたくなる超キャッチーな曲!
「頭の中キミでいっぱい溢れちゃいそう」と「かわいさズルい」の藍ちゃんお前が一番かわいいよ。しかし随分人間らしくなったね……泣いちゃう……
あとヴァンのぶりっこがかわいすぎてレジェンドスターをちゃんと見ようと思いました。

 

エゴイスティック
鳥籠を蹴り飛ばしてブチ破る大男3人。たまらなすぎ。
声が調和してキレイなハーモニーになって……っていう感じじゃなく、完全に個性と個性のぶつかりあいですね。これがロックかよ
サビ前に一瞬映るライトの当たってない那月の中に、砂月がいた。

マジLOVEキングダムのプリンスたちって直接的には描かれてないけどほんとうに彼らの過去とか葛藤を乗り越えて夢を叶えた男の子たちなんだよ…な……。「僕を見て」とまっすぐ言える強さを身に着けた那月はほんとうにエモい。そしてイケメン。
プリンスたちを知らなくても単純にこのユニット歌唱力全振りな感じのキャスティングなので声優オタクは楽しめるのでは。 見どころは歌い終わり、瑛一の反り返るキメポーズです。

 

 Feather in the Hand
髪の毛~~~~~~~~~!!!!!!!!
ここまで水がドッカンドッカン出てきたら超楽しいだろうな……サビで天井に青空が映るのも超好き
そして下から煽って見る聖川真斗の立ち方の美しさな……
あとMCありがとうございました。髪の毛を耳にかけるだけで悲鳴が起きるぐらいの一流アイドルになったんだな……真斗……。
そしてレジェスタ未履修のわたしは初見で瑛二を腹黒キャラだと思っていました。すいませんただの天使だった 瑛二くんの意外と大きい手に毎回きゅんとするアラサーオタクです。

 

相愛トロイメライ
王国は王国でもさうんどほらいずんの方のキングダムに入国してしまったかと思った。いやまじで。衣装含め。笑
寿嶺二のオタクとしてはこの曲ほぼ左側しか見てられなくて……。
寿嶺二がただのおちゃらけ3枚目昭和アイドルだと思っている人は「Desire」と「爪痕を立てて」とアウトロ最後の部分のエモ顔を見逃さないでください。あとMC。おちゃらけキャラに隠れたヤツの神髄が垣間見えるので。

 

 Colorfully☆Spark
か、か、か、カワイイ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!
あとコ―レスすっっっっっっげえ難しい~~~~~~~~~~~!!!!!!!8回も9回も見に行ってるのにいまだに「ごごっごゴーイング」と「じゃ~~~す(と)どぅーいっ(と)‼」が完璧に言えたためしがありません……。物覚えの悪いBBA……
いやでもカワイイ衣装を着てかわいく(シュールに)踊る天草シオンと「かわいい」に振り切った来栖翔、そしてあざとカワイイの権化帝ナギが3人集まればただのカワイイ空間だった。
いまいち「カワイイ」に浸りきれない人のための救いはMCでの悪くはないがよくもなかったくだりのナギちゃんのドン引き顔です。やっぱりナギちゃん頭いい常識人。

 

カレイドスコープ
正統派っぽいアイドル3人が………まわったあああああああああ!!!!!すべったああああああああああ!!!!!!
これだよこれこれ!!!アイドルさぁ!!!!!ローラースケートで後ろ向いてファンサ振りまきながら滑るってさぁ!!これこれ!!!!!!!!

そして今までの曲は実現可能といかないまでもまだ納得(というか、現実である演出の延長線上みたいな)できる演出だったところ、ここにきて
・客席扉から高速でぶっとんできた謎のボードに
・ローラー付きシューズでジャンプしながら飛び乗り
・スタンド最上階の高さで飛び回り(高速)
・さらに跳びながら宙返りする

というとんでもないファンタジー演出がぶっこまれる模様。でも恐ろしいのが、今までの曲で「もしやこれは実現できるのでは……⁉」と思わせられてしまったオタクはこのトンデモ演出もどうにかすると何十年後かにはリアルで実現されてしまうのではという錯覚に陥ります。楽しい。

 

 愛を捧げよ~the secret shangari-la~

 この曲あたりまでくるともう「I LOVE YOU」というコールなんて屁でもありません。ハズカシクナイヨ、ナンニモ

宙に吊られた透明ステージで統率されたダンスを踊る顔のいい男達……推せる。この曲はまさにヘブンズといった曲ですね。強気でエンジェルを支配しにくるイメージ。そして何より衣装が最高すぎる……シオンのひらめくマントを見てください……
細かい部分でいうと、「喉の渇き潤し」の大和の指使いの完璧さと、感想でメインステージに戻る瑛一がカメラに気づいて一瞬見せる微笑みが好きです

 

FLY TO THE FUTURE

もう何も言うまい。

いや、言います

この貫禄、この余裕、このオーラ。これがカルテットナイトだよ……ありがとう……

4人で声を重ねる幸せを知った彼らが、ファンに「未来」を約束してくれる。それだけでいいのです。

マジLOVEキングダムで初見の人たちに、カルナイがいまいち刺さらないといううわさを聞きました。まあたしかにスタリみたいなキラキラしたハッピーオーラとか、ヘブみたいなキャッチ-なコーレスとかがないのと、万人に向けた歌詞ではないというかあくまでカルナイとファンのための曲なので、彼ら4人のストーリーを知らないとそこまで深いところに刺さらないかもしれません。ダンスも真似できる感じじゃないしね。

ただ彼らを知ってからこのライブを見ると激しく感動する。なのでキングダムきっかけでうたプリを知った人は、もしよかったらアニメやゲームを見て、それからもう一度カルナイの曲を受け取ってもらいたいです。というカルナイファンの独り言

 

ウルトラブラスト

火。火。爆音。そして火。楽しい!!!!!!!!!かっこいい!!!!!!!!!好き!!!!!!!

↑ってなれる曲。現実ではありえない量と高さの火柱の中で全力ダンスする顔の良い男達!!!!

歌とダンスはもちろんですが、間奏中の1人1人のファンサにぜひ注目してもらいたいです。学生時代は決められた課題をするのにも精一杯だった彼らが、投げちゅーやら♡やらバク宙やら、決められたダンスや歌以外に各々でファンのためにパフォーマンスする余裕ができたんだよなぁ。そしてすべてを振り絞って息切れしてもイイって思えるぐらい、ファンに輝く姿を見せてくれるんだよなぁ。と思うととても感慨深くなる曲です。昔から彼らを知ってるファンはとくにね。
とはいえ何も考えず曲を楽しむだけでも最高なので、最高だとおもいます!!!!(語彙力)

 

マジLOVEキングダム
多幸感。尊い。以上。
最初から最後まで18人が尊い曲。
音也を中心に全員でひとつのハートを作るって素晴らしいね。

 

(アンコールは見た方が早いのでぜひ劇場で………!!!!)

 

まとめ
うたプリはいいぞ。

「これが見たかった」と何度も書きましたが、うたプリに限った話を言うと
中の人ではなく、キャラクター自体が目の前でライブをしてくれること。ライブ中の言動ももちろんですが、それ自体がうたプリファンが待ち望んでいたこと。もちろんプリライも声優さんと運営スタッフがものすごい努力をして作り上げてくれる最高のエンターテイメントだと思いますが、やっぱりステージ上にいるのはキャラクターじゃないんですよね。それはご本人たちもMCで何度も口にされていること。

でもやっぱり、ファンとしてはアイドルとしてスターリッシュ、カルテットナイト、ヘブンズのみんなが好きだから。彼らの存在を感じられるだけじゃ物足りなくて、彼ら本人が歌って踊っている姿を見たかった。それをかなえてくれたということだけで幸せです。

 

うたプリ以外のオタクにも言えること。
アイドルを推している人に限らず、何か好きなものがある人。そんなわたしたちを救ってくれる言葉がこの映画にはいくつか出てきます。

「エンジェル(ヘブンズのファン)だって胸張って言えるようなグループであり続ける」(日向大和MCより)
「僕は上手に君を愛せてるかい?」(マジLOVEキングダムより)

この他にも、本当に些細な言葉でオタクを救ってくれる。

推し(=応援しているコンテンツ)を好きでいることは間違ってない。わたしたちが推しを好きでいるのと同じように、推しもわたしたちに何か返そうとしてくれている。

 

オタクをしているとなんかまわりからの目だったりとか、オタク内のごたごたとか、運営側の雑な対応とかにもにょることってたくさんあると思うんです。好きなものに「こうあってほしい」っていう気持ちが芽生えてしまって、それとは違うことをされたりすると勝手に悲しんだり不安になったりして。
でも、この映画ではそういう「オタクであるがゆえの苦しみ、辛さ」みたいなものを「感じなくていいんだ」って思わせてくれる。私は寿嶺二が好き。うたプリが好き。アニメが好き。アイドルが好き。エンターテイメントが好き。その気持ちは本当だから、それでいいんだ。って。

「不器用でもいい」。ただマジLOVEキングダムには、アイドルを好きなファンと、ファンに感動をあげたい、笑顔を届けたいって思うアイドルが存在している。

 

全オタクのネガティブな気持ちを昇華してくれる素敵な映画が1800円で見れるらしいよ?1度入国してみてはいかがでしょう。世の中すべてのオタクに届け。

 

※変な新興宗教に洗脳されたひとみたいなまとめになってしまいましたが、ただ「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム」をたくさんの人に見てほしいというだけのブログです怖がらないで

オタク活動ができないでいるアラサーオタクの悲哀

いちねん以上ぶりにブログを書きます。生きてました。笑
なんせいちねん以上ぶりなもので、カテゴリとかグループとかの話題になんかとうに乗り遅れています。グループ違いとか、ゆるく見逃してくだされば幸いです。次回以降いろいろ整理します。

 

どうも、久しく若手俳優の現場に行けていない、かつ、久しく若手俳優オタクに囲まれていないながらも脱オタはできずにいる地獄のアラサー干からびオタク女です。

タイトルを打ちながら死にたくなりつつ、死にたくねえなあ結婚したいし子供も産みてえなあとボヤンと考えています。まわりは絶賛結婚ラッシュを迎えています。

 

現場に入れていない理由は仕事が猛烈に忙しかったからなのですが、どうやら人がまたひとりふたり減るらしく、変わらず猛烈に忙しいのが続きそうです。
残業代なんてものは、出ません。

 

同時に、一瞬彼氏ができてプライベートが充実しかけたのですが、2か月で突然フラれまた孤独な世界に放り出されて途方に暮れています。結婚してえなあ。

 

前置き自分語りはこのぐらいにしておきます。

 

「オタク」という生き物に一度なってしまったら、もう普通の人には戻れないのでしょうか。ううん違うな、別にオタクやめたいわけじゃない。2次元やら2.5次元自体がイヤになったわけでは全然ない。

オタクとしての幸せと、人間としての幸せをうまく両立する方法はどこにあるんでしょうか。

おそらくわたしが彼氏にフラれた原因の一端は、わたしの趣味の領域が確立されすぎていたことにあると思います。そのせいで相手の趣味に興味を持ち切れなかったし、「わたし」を構築している大きな部分である趣味・興味の領域を相手と共有しようともしなかったので、相手にとっちゃ「わたし」がよくわからないまま、「わたし」というよくわからない生き物が隣にいる、という気味の悪い状況であったのでしょう。

そりゃ恋したり愛したりし続けることなんてできませんよね。 

 

まあオタクのまま恋人がいたり結婚したりしている人なんて星の数ほどいるはずなので、結局はただ私に女としての魅力がなかっただけで、それをオタクであるということのせいにするなという話なんですが。

 

 つまり何が言いたいかというと、リアル生活もオタク生活も干からびすぎて息が詰まりそうだし気が狂いそうだという……

オタクはオタクでいられないと幸せではないのに、オタク一本で生きていく覚悟、というか一生オタクであることに没頭して1人きりで死んでいく覚悟……もなければ没頭する暇もない。でも働かねばオタクできない。地獄。

20歳そこそこの頃は将来のことなんて大して考えなくてよかった。なんとなく生きていれば普通に就職できるし、普通に結婚して子供を産んで。普通に家庭を築いていって家族に看取られながら死んでいくものだと。

それがこんなに難しいものだなんて。と、わりと現実感をもってしみじみ感じています。


就活のときすでに「普通に就職する」ということが難しいことなんだっていうのは痛感したはずなのになあ。忘れていたわけじゃないけど、まさか自分が結婚もできず30歳を向かえるかもしれないなんてこと、正直思っていなかった。甘く見てました。

世の中の半分は男なんじゃないの?笑

 

とりあえず仕事がんばるか……死なない程度に。仕事が充実すれば何かが変わるかもしれない、と信じてがんばろう。がんばります。

 

 

いなくなるなんて考えもしたことない

今回、若手俳優の話じゃありません。すみません。こないだいなくなったあの子の話。りななん。

ガチなエビ中ファンが2月8日からずっといろいろぐるぐる考え続けて、結局辛くて悲しい、という話です。

 

わたしはアイドルが好きだ。ただかわいい人が好きというわけでなく、かわいい人ががんばる姿を見せてくれるのが好きだ。

見ための美しい人達が全力でがんばっているのを見ると胸が高鳴るし応援したくなる。これは若手俳優にも通じるところですね。

 

星の数ほどのグループが乱立する時代だから、続けられずに引退していく人も星の数ほどいる。

ただ、こんな形のお別れは考えていなかった。想像もしたことなかったよ。

 

もう2週間たってしまったけれど、「現実感がない」という感想しか湧いてこない。

ワイドショーで何度も「急死」「急逝」という文字を見たし、公式サイトでも「永眠」「送る会」という表現を見てきた。実際に送る会にも行ってみたけれど、現実のことだと思えない。あまりに想定外のできごとだったから。

 

みなさんに聞きたい。 推しが死ぬ、って、考えたことありますか?

わたしはありませんでした。グループの中で1番推しではなかったからかもしれないけれど、……いや、推しではないにしろ、亡くなってしまうなんて発想はどこにもなかった。

 

なんていうか、何日経ってもショックでたまらないのです。とても悲しいけれど、現実感がどうにもないというか。だって年末のライブでは元気に歌って踊ってダンスサドンデスしてたの、見たし。インスタも普通にフォローしてて、箱根行ったんだ~、家族仲良くてかわいいな~、って思ってたし。

なんか、テレビで「18歳で急死した悲劇の子」っていうふうな取り上げられ方をされるのが、辛くてたまらない。

「亡くなる前日までインスタグラムを熱心に更新していた」とかさ。具合が悪くても健気に~、っていう意味合いで報道してるように受け取れちゃって、それはなんか違うんじゃねーか?と。

だって本人がまさか明日死ぬなんて思ってないでしょ。本人が一番びっくりしたろうに。これから未来しかなかったのに。

 

なんだろう。多分頭ではわかってるんですよね。あの子がもういないことと、他のメンバーは今まで8人でやってきたことを7人でやらなくてはならないこと。ことあるごとにきっとあの子の穴を痛感させられて、つらい思いをするだろうこと。

でも、やっぱりエビ中の曲を聞くと元気が出るし、エビ中が好きで応援したいと思う。

 

なんか、最初はほんとうに、「このまま解散します、こんな状態で楽しい歌なんて歌えない」って言われてもしょうがないし、メンバーの気持ちを考えたらそのほうがいいのかもしれない、と思ってた。

 

でも、でも。という身勝手(かもしれない)なファンの気持ちが顔を出してくるんだよ。でも。やっぱりもう一度、ううんこれからもずっとエビ中を応援したいし、わたしが好きな「エビ中」がなくなるなんて悲しいし辛い。

 

りななん抜きでエビ中を続けること、メンバーにとってはとても辛いことだとは思う。けれど、わたしだってりななんのいないエビ中を見るのは辛い。多分みんなそうだ。今までいることが当たり前だった人がいなくなったら、辛いと思うのは当たり前なのだ。その辛さを一緒に背負うから、7人でもステージにあがっていてよ。

わがままな、正直な気持ちがそうです。

 

まあ、現実的な話をするならば、あの子たちは一生「エビ中」をやり続けることはできないわけで。前提がアイドルである以上、これは当然の話なんだけれど。

個人個人に「エビ中」のその先の人生がある。芸能界で生きていきたいのであれば、今エビ中をやめることは多分正解ではないから。まだ個人の名前だけでやっていけるほどの実績はあの子たちにはない。

だから、それぞれのキャリア、というか人生を考えると、「エビ中を前に進める」という選択が一番正しいんだと思う。仕事人として。

実際には最年長でも20歳という子供たち7人にとっては、悲しみを乗り越えて仕事をし続ける、という状況は残酷以外のなにものでもないんだろうなあ。

それに関してはただただかわいそうでしかないし、彼女らの心がこわれないように、周りの大人たちが最大限ケアしてほしい。ファンが力になれることがあるならやってあげたい。

 

なんで、という意見をよく目にする気がします。なんでりななんが。なんでエビ中ばっかりこんな目に。

わたしだってそう思います。なんでなんでなんで。

 

どうしたってりななんの死を受け入れたくないし現実から目を背けたいけれど、7人のエビ中は進んでいくのだから、それを見つめていくしかない。

 

りななんにかける言葉が見つからなくて、送る会にも手紙は書いていけませんでした。ご冥福をお祈りします、とかはしっくりこないし、お疲れ様、もなんか違う。

ありがとう、が一番近いのかな。でも本当に正直な気持ちを伝えられるとしたら、もっとりななんの姿を見たかったし声を聞きたかったよ。っていうことかもしれない。

 

後悔とはまたちょっと違うんです。ただやっぱりしばらくはこの気持ちに整理がつかないだけ。みんな大好きだよ。こんなときにファンとタレントのどうしようもない距離を感じてしまう。でもきっとこれが正しい距離なんだろうな。

 

何言ってるかわかんなくなってきたので、この辺で終わりにしておきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柳浩太郎という人

短いです。そして若干今更感のあるはなし。

 

柳が俳優を辞めた。

正直、そうだよな、と思う気持ちがかなり大きい。

とはいえ、それと寂しいと思う気持ちは必ずしも相反するものじゃないと思う。

 

Dボ初期メンがこぞってブログでこの話題を出しているのも、本当に柳が引退するんだと実感するばかりで寂しい。

でも、同じぐらい、みんなのドライな文章に柳への信頼とか大人同士の理解しあう関係とかを感じてうれしい。

 

正直、柳の姿を生で見たことは一度もないけれど、テニミュという存在を語るときになによりも誰よりもいちばん最初に浮かぶ存在で。

テニミュを好きになるにつれ、自然と知った「D-BOYS」というグループのなかでも、やっぱり中心には柳がいた。

 

柳のために不動峰の再演があって、柳のために氷帝公演のあの演出があって、柳のためにD-BOYSができて。

 

寂しいよ。柳。

「推しがいない」=「茶の間」なのか

前記事から相当時間が経ってしまった。気づけば今年もあと2か月ですか。

まじで年々時の流れの体感速度が速くなりすぎてこわい。あっという間に死ぬのかな。というかあっという間に老けるんだろうな。結婚できるかしら。とか考え始めるとまじでドキドキするからやめます。

 

さて、本題。

 

若手俳優とか舞台とかが好き、とふとした瞬間に人に話すとき、実は一番困る質問がある。

 

「誰が推しなの?」

 

わたしにはいわゆる「推し」がいない。

(若手俳優グループの中で「推しがいない」的な記事を拝見したことがあるような気がして、禿げあがるほど共感したので引用させていただこうかなと思っていたのだけれど、見つけられなかった。悔しい。笑)

 

が、別にDDなわけでもない。(どちらかといえばこっち寄りなのか?)例えばミュキャスであれば節操なく追いかけているわけではないし、アミュやらDボやら事務所パックで推しているわけでもない。

 

じゃあどんな感じで……と言われると、なんとなく好きな俳優が3人ぐらいいて、その人たちの出てる舞台は1回は入る。そして好きなシリーズもの舞台はなんとなく行く。あと原作が好きな舞台も1回は行く。その他知ってる俳優が出ていてストーリーに興味がわいたりすると突発的にチケット取ったり。俳優の個人イベはほぼいきません。本当にその人を推しているファンが大多数の空間で、ミーハーに楽しんでいいかわからなくなるから。プレゼントもあげたことない。俳優にブランド品をあげるぐらいだったら自分の服やら財布やら買いたいよ……。両方買えるほど給料もらってません。悲しい。

まあプレゼントあげられない、とか出演舞台に全通できない、とかその時点でその人を真に推してるファンからは「ファンを騙るな」と言われそうだ。

 

かと言って、純粋に観劇が好きだから~などと言い張れるほど舞台に詳しいわけではない。そして実際舞台を観に行く理由なんてイケメン俳優を近くで見られるから、とか、運がよければファンサがもらえるから、とかそういう不純(?)なものがほとんどだ。

そしてもちろん、オタクじゃない、とも言えない。オタクです。同世代の普通の人から見たら「特定の人はいないけどイケメン俳優を観にいろんな舞台行ってます」なんてキモオタ以外の何者でもないと思う。

 

実際、わたしみたいな中途半端なファンって結構いたりするんじゃないだろうか。というか、わたしのスタンスは3代目青学を追っかけてたこのころ↓

 

antoi-meee.hatenablog.com

 からあまり変わっていない(心に刺さった人はみんなまとめて応援したくなる感じ)のに、5~6年のブランクのうちに若手俳優市場が相当大きくなったせいか、オタクの中で「推しがいない」ことに対して一種の居心地の悪さを感じざるを得ないような環境になってしまったような気がする。おんなじように取り残されてる人、いるんじゃないですか?いるよね?

 

でもね、実は昨年末にドハマりした舞台でできかけたんです、推し。もともとは原作が大好きすぎて、その人が演じたキャラが大好きすぎて5回観に行ったんだけれども。いざ観終わってからは、キャラに対しての愛はもちろん、そのキャラを演じてくれた俳優に対しての感謝がすごく湧き上がってきて、千秋楽でとうとう手紙を書こうとした。

でも書けなかった。伝えたいことが多すぎて、考えてるうちに自分の気持ちの重さに引いちゃって。笑

結果どうしたかというと、持て余した感動と情熱の行き場がなくなって、でも誰かに気持ちを伝えたくて、なぜか主演の女の子に超重たい感謝のお手紙を書いてプレボに入れるという斜め上の行動に走る……。笑 そのあたりの気持ち悪さがつくづくオタクだよなあ、と自分で思ったりして。

 

楽しいんだけどね、とっても楽しいんだけど。きっと誰かを「推す」ことに向いていないわたしは、今後もイケメンを拝みにふらふらふらふらいろんな舞台を観に行くんだろう。

 

なにが言いたいかって、誰か特定の推しにつぎこむオタクじゃないからといって、いわゆる「茶の間」とはくらべものにならないぐらいちゃんとお金は落としていますよ、ということ。別に自分を正当化したいわけじゃないけれど、そう感じた方がいたらすみません。

 

「推しがいない」ことは必ずしも悪ではない、という話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ドラクエミュージアムに行ってきた

父親の影響で物心つかないころからドラクエのゲーム画面を見て育ったわたしにはいかない選択肢なんてなかった。

 

ということで迷わずメタルチケットを購入。少し時間が経ってしまいましたが7/23(土)、ドラゴンクエストミュージアムに行ってきました。

同年代の友達はおろか、周りに同じぐらいの熱量でドラクエを愛する人がいなかったのでもういいや、と思って一人で行きました。後から思ったけどせっかくなら父親誘ってあげればよかった。笑

 

なんかものすんごい混んでてものすんごい時間かかったけど、内容はものすんごい良かったです。ものすんごい。

 

展示の順番としては
オープニングムービー→ロトの装備展示→ロト伝記(ちゃんと時系列順なんです…)→天空上模型展示→天空ジオラマ(Ⅳ~Ⅵまで。ここが多分一番人気で一番楽しい)→体験アトラクションコーナー→歴代ボス展示(という名の通路)→歴代主人公コラボムービー(アガります)→原画展示コーナー(パケ画やらモンスターのキャラデザ、ダンジョン図と譜面まで)→カフェ(激混み)→物販

という感じ。

 

あのー、感動を噛み締めたくてひとりで参加した部分もあったんですが、ひとりじゃ受け止めきれない予想以上の感動がありまして…
なんていうか、オープニングムービーで泣いちゃってすげえ恥ずかしかった。笑
そんでやばいやばい!!と思ってロト装備のディテールガン見しながら涙ひっこめたはいいものの、次のロトコーナーでいちいち感極まって大変でした。上を向いて歩こう涙がこぼれないように、ってガチで何度も唱えた。笑

順を追ってレポまじりの感想をば。

 

●オープニングムービー

言ってしまえばなんてことない。なんてことはないんだが、最高にワクワク感をあおられる。大画面で序曲が流れて歴代ナンバリング作品のタイトルが表れて、エンディング曲が流れて…という流れ。なんてことない。

ただ、最後の演出は薄々わかっていても「おお…!」って声が出るし鳥肌が立つ。

 

●ロトの装備展示

勇者がこれ着たんだなっていう変な感慨と、いくらロトのっつったってこんな鎧やらだけで悪の親玉と戦う勇者すげえっていう感想。笑

 

●ロト伝記

時系列順です。物語のシーンを切り取った油絵(結構デカくて迫力ある)が1作品につき6~8枚?ぐらいずつ展示されつつ、その横に該当シーンの情景を描いた文章も。

個人的にはⅢのバラモス戦後~と、Ⅰのドラゴン、Ⅱのムーンブルク襲撃、ロンダルキアのスケール感に震えました。ひょっとしたら私たち、ものすごい規模の物語を追ってきてしまったんじゃないだろうか。と感じさせるような圧倒的スケールの大きさ。ゾーマとかさ、これがまたものすごい凶悪でものすごい怖く描かれてるんですわ。勇者たちとの体格差(と言うのに違和感を感じるぐらいのサイズ差)も相まって、こんな強大な敵に勇気だけで立ち向かっていく勇者パーティーの気高さと勇敢さを改めて思い知らされて鳥肌が立ちました。

あと制作側に絶対サマル王子好きがいる(確信)。

 

天空城

これさー、卑怯だよね。Ⅰ~Ⅲはアレフガルドっていう絶対的な共通項があって、同じ世界線の出来事だっているのがわかりやすく作られてるけど(まあロトの伝説を描いた物語だからそうなるのは当たり前なんだけど)、Ⅳ~Ⅵは好きな人しかニヤニヤできないというか、「あれ?このエピソードⅥで聞いたことある」とかムフってなれない若干のわかりづらさみたいなものがあるじゃないですか?

(もちろん「天空城」とか「マスタードラゴン」とか「天空装備」とかの共通項はあるんだけど、ロトほどあからさまじゃないというか……)

そんななか、天空城の360°ジオラマですよ。言ってしまえばなんてことないただの城の模型なんだけど、思い出と重ね合わせて見るとちょこちょこ「アッ!」って思える瞬間があって。そもそも雲の上にそびえたつ城の姿を見るだけでオタクにとってはちょっと胸にくるものがある。

 

 ●天空シリーズジオラマ

こちらはⅣ~Ⅵのナンバリング順に、それぞれ印象的なシーンを切り取ったジオラマ展示です。個人的に天空シリーズはリアルタイムで追っていたこともあり、思い入れが強いせいもあるかもしれないけれど、とにかくクオリティが高くて全部よかった。

世界を文字通りそのまま切り取ったような、キャラクターの汗やモンスターの息遣いまで感じられるような精巧な作り。また抜き出すシーンの秀逸さがたまらない。

個人的に一番感動したのが、Ⅴの主人公がキラーパンサーにビアンカのリボンを差し出すシーン。薄暗い洞窟の湿っぽさ、仲間モンスターの不安げな表情。そして、確信を持って祈るようにリボンを差し出す主人公と、何かに気づきそうなキラーパンサー。ゲーム本編ではただ戦闘画面とフキダシの中で起きていた出来事が、目の前で実現していて。その緊迫感と世界のスケールに、こみあげてくるものがたくさんあった。

 

そのほかにも絶対どこかに誰もがそれぞれに刺さるジオラマがあるはず、と思える、素敵な展示でした。

 

●体験アトラクション

スーパーハイテンション体験とか、めちゃめちゃ並んでたのでやらなかったけれど「ちょっとおもしろそう」なミニゲーム的なものが4~5個ぐらいありました。

わたしが行ったとき、ちょうどテリーのガチコスプレした人がスーパーハイテンション成功しててめちゃめちゃ盛り上がってた。笑 

Ⅶの石板パズルも、難易度的にはクッソ簡単だけど、いざ台座を目の前にして石板をぽこぽこはめていくあの感じはちょっとうれしかった。

 

●歴代主人公コラボムービー

迫力と感動がすごい(小並感)。

スクリーンがまっすぐじゃなくて、上がちょっと手前に曲がっているのでより…こう…迫ってくる感じがして迫力が…すごい(小並ry)

 

 歴代の主人公が共闘して次々ラスボスに立ち向かっていく、というありえない内容のご褒美ムービーなんですが、やっぱりちょっとこみあげてくるものがかなり。

わたしが特にすきだったのがⅠ勇者とⅦ主人公のとこかな~!!勇者の剣がはじきとばされたのを、Ⅶ主が拾って投げ返すの!!胸熱以外の何物でもない。

そして、やっぱりゾーマに立ち向かうのはⅢ主なんだな、と。

 歴代ゲームをプレイしていて、多少なりともドラクエに思い入れのある人ならかなりテンションのあがるムービーだと思う。

 

●原画展示

ものすごいものがものすごい数並んでるはずなのに、わりかし無造作に展示されてて感動通り越してちょっと笑う。笑

やっぱり鳥山さんのパケ絵原画展示は相当興奮する!!Ⅶからデジタルになっているけれど、Ⅰ~Ⅵまでは線画も塗りもアナログで、ホワイトで修正した跡とかもはっきりわかるの。繰り返すけど、多分世界的にものすごいものの展示なはずなのに、さらっと額に入れてあるだけだからほんと笑っちゃう。ルーブル美術館のミロのヴィーナスとかぐらいさりげないの!!誰かわかって!!笑

その後に展示してある堀井さんのダンジョン図面とか、すぎやまさんの手書き譜面とか、そういうお宝がお宝に見えないぐらい濃密な空間すぎて。これを見るだけでも正直入場料払う価値は十分あると思うのです。

 

●カフェ&物販

混みすぎててカフェはスルーしました。ただ、空いてたら食べたいメニューはたくさんあった。

物販も混みすぎててやめようと思ったけれど、展示内容があまりに気に入ったのでどうしても図録が欲しくて、1時間ちょい並びました……まじで疲れた。結局代引きの後日郵送対応になったので、まだ手元には届いてません。でも楽しみ。

 

 

今回のドラクエミュージアムドラクエを知らないまま行って、出口を出たらドラクエを好きになってる人もいるレベルだと思う。ドラクエのワクワク感とスケール感があのせっまい空間に濃密に詰まってる。

ちょっとでも興味があればぜひ行ってほしい。ナンバリングを通しでプレイしていなくても、自分に刺さるものは必ずあるはず。

スペクタクルツアーでワクワクするのもいいけれど、展示の感動をひとり噛み締めたあとに自宅で飲むビールはおいしいですよ。笑

 

 

 

「関係者席」という聖域

※いちオタクのひとりごとです。

 

内容はとっても良かったし、無事に全公演終了した作品なのであまりほじくり返すのもどうなんだろう…と思ったけれど、特定の作品に限らず舞台・その他エンタメ興行における「関係者席」についてなんとなくわたし個人の思っていることをつらつらと。

 

 

今回の件に関しては当事者もおばかさんが集まっちゃってるしオタクもオタク同士で煽り合いとかしてるしで、出来事の発端のしょうもなさに比べて盛り上がりすぎだろうよ……。と思ってしまった。

 

結局ドル売り(まあ実際アイドルものだし)してる女性向け2.5次元舞台、という結構危うい思考とか性質を持ったファンの多いジャンルで、関係者席という金のエンゼルを使ってルール違反をしたことがいちばん荒れてた原因なんだろう。ルール違反自体は責められてしかるべきことかもしれないけれど、ここまで燃え上がったのは一言で言ってしまえばただの嫉妬だ。プラス、どっちかっていうと2次元の中の人イベントのノリが強い作品だったから色々なものの色々な闇に触れてる若手俳優オタクとはまた違ったオタクたち(若手俳優舞台の建前とか、暗黙の共通認識みたいになってる「2.5次元」という世界のスタンスみたいなものをあんまりよくわからない人たち)が集まったからこそ、普段は限りなく黒に近いグレーな出来事、みんながもやっとしながらもなんとなく飲み込んでいたものに食いついたりしたんだろう。

 

関係者席に座る人は、大きく2種類に分類されると思う。

■キャスト・スタッフの親族、友人などプライベートの繋がりの持ち主

■キャスト・スタッフの仕事上の繋がりの持ち主(共演者や役者仲間も含まれる)

このうち、なにかのきっかけで炎上する可能性が高いのは圧倒的に後者だ。なぜなら、業界関係者だから。役者なりタレント仲間なら本人がSNSでその作品について言及する可能性が高いし、人の目に触れる職業だからそもそも見た目で周りのファンに認知されている可能性もある。演出家や裏方スタッフだってこのご時世本名でツイッターやってるなんて当たり前だったりする。

その分オタクの目につきやすい…いや違うな、少しでもキャストに近づきたいオタクの…うーんこれも違う気がする、女オタク特有の探偵癖?みたいなものが働いて「この人はこのキャストとこのヘアメイクさんとこの舞台で付き合いがあるから云々…」みたいな勘ぐりをする糸口にしやすい、ような気がしている。

要するに、関係者席に座ってる人を観察しているオタクは一定数いるし、そういうオタクたちは割と「繋がり」とか幻想を抱いていたりするケースが多いので、実際に遠かれ近かれキャストと何らかの繋がりがある人しか座ることの許されない関係者席という聖域に対して、自分とは違うあちらの世界だと自覚しつつ、羨望や妬みのような熱を持って眺めているものなのかもしれないよ。ということ。

 

まあ単純に、他の若手俳優が見に来ているかもしれないからそれを見つけたくて関係者席あたりを気にしている人が大多数だろうけれど。若干話が逸れるけど、劇場の関係者席の位置、あなたは把握してますか?  多少なりとも若手俳優オタクの自覚がある人は、行ったことある劇場の関係者席はなんとなく把握しているんじゃないかと思う。たぶんそれ、普通に観劇が趣味の人は把握してないから。笑 オタクあるあるな気がする。

 

話を戻します。笑

前述したとおり、キャスト・スタッフと仕事上の繋がりの持ち主は人の目に触れる仕事をしている人がわりあい多い。

ただ、それだけじゃないよね、という話。例えば出演キャストの事務所スタッフが「来てほしい」(観にきてほしい、じゃなくて来てほしい)と思うのは誰だろう?キャスティングプロデューサー。テレビ局関係者。雑誌編集者。もしかしたら、アパレルのプレス。所属タレントの次の露出につながるような媒体関係者じゃないかな。と、思う。そして、事務所の人に招待されたら、その人たちは果たして興味がないから、気が進まないからと断るだろうか?

という単純な話じゃないかと思うのです。その舞台を観たいと思ってその席に座る関係者がどれだけいるのかな、と。その舞台を観に行くかどうか(招待を受けるかどうか)でその後の仕事のやりやすさに関わってくるようなことがあるんだとしたら、みんな行くんじゃなかろうか。

 

関係者席は確かに一般の観客からしてみれば、チケット代も払わず、努力もせずに手に入れられる夢のような場所に見える。

でも、そこに座れる権利を持った人たちが、誰もが周りの観客と同じ熱量でその作品に向き合うかと言ったら、決してそうじゃないんだと思う。

 

「大人気の舞台で、行きたくてもチケットが取れない人が大勢いるんだから関係者はそれを自覚して!ただでさえ観劇に慣れてない人が多くてマナーの悪さが目立つんだから!!」なんて説教めいた主張を垂れ流すつもりは全くないけれど、事実、オタクからしてみれば関係者席ほどうらやましい場所はない。そりゃあそんな場所でマナー違反を堂々とされたら腹も立つし叩きたくもなるだろう。なのでこの記事は本当に今回の騒動とは別の話をしているつもりです。

 

こんなブログを見ている業界関係者なんていないと思うけれど、関係者のみなさま、叩かれたくなかったら、自分(の座っている席)が注目を集めやすい場所だって認識して、もう少し賢く立ち回ることもできるんじゃないでしょうか。仕事の付き合いでどうしても行かなきゃ、って行った舞台で、思ってもみないところから叩かれたりネット上でさらしあげられたりしたら嫌でしょう?

 

そして、オタクたちももう少し冷静になったほうがいいんじゃないだろうか。劇場内にいる人間がすべて、自分と同じ情熱をその作品に注いでいるかといったらそうじゃない。仕事の一環として聖域に座っている人もいる。はなから違うスタンスでいる人に対して、「その舞台の観客」として完璧なふるまいを求めるのはスマートな発想じゃないのでは?

 

関係者席はある人にとっては聖域かもしれないけれど、ある人にとってはビジネスチャンスかもしれないし、またある人にとっては業務の一環かもしれない。

色々な人の色々な思惑が取り巻いている場所、という点ではほかの座席と違うので、特別な場所という意味合いでは聖域と呼べるのかもしれないけれど。

 

平和に過ごしたいなら、言動だけじゃなくて思考することも必要なのかもしれない。