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めいっぱい息をすること

2次元も2.5次元も3次元も。好きなことはとことん拗らせていくオタクが見たものの感想など

今さら3代目青学の話を

GWで帰省して、部屋を整理していたらかつて買い漁っていたミュキャス系のDVDが大量に出てきた。

 

超なつかしくて何枚か自宅に持ち帰ってきて久しぶりにいろいろ見てたんだけど、FROGSスピンオフとかもう何年ぶりに見るかもわからなくて、まだタカちゃんもスズカズも康平くんもマツカズもアミュにいたころのみんなのわちゃわちゃ感、友達同士で楽しく騒いでたらお仕事になっちゃった、みたいなあの空気感に触れてちょっと泣きそうになった。笑 きっともし彼らがまだ芸能人で(マツカズはまだ芸能人だけど)、今あのメンバーで集まっても、この空気は出せないんだろうなあ。わたしはショタコンでは決してないけれど、10代男子の儚さとピュアさをとても尊いと思っている。この意見心底どうでもいいな。笑

 

 

話を戻すと、その中にテニミュサポDもちょこちょこあって。1回見たきり、なんだかずっと見られずにいた3代目の巻もあったんです。

で、見てみた。何年ぶりかわかんないぐらい久しぶりに。(発売日に全部見て、そこからずっとだから7、8年ぶりかもしれない)

結果、すごく面白かった。そして、すごくつらかった。

 

3代目青学は、わたしが一番テニミュにどっぷり浸かっていて、毎日テニミュのために生きてたあの頃そのものだ。わたしの青春時代は彼らのために消費されていた。

と、思っていたけれど、彼らが青学レギュラーだったのは1年ちょっとだけだったらしい。確かによく考えたら六角戦と立海戦しか戦っていなかったな…。思い入れがありすぎて、何年も追っかけていたような気になってた。

考えてみたら、わたしにとってはじまりから終わりまで全公演見届けたのは3代目しかいなかった。はじまりを見た代の終わり、そして次の代のはじまりを見るのがとても怖くてつらくて、4代目の終わりを見ることはできなかったな。そしてそのままテニミュの現場から離れてしまった。まあTSC制度への微妙な不信感のせいもあったけど、結局それも有料会員というものに対して、3代目を追っかけていたときに植え付けられた「テニミュ=とても純粋でなにか素晴らしいもの」というイメージを裏切られたような気持ちになっただけのような気もする。

 

3代目青学は、「個が集った」感の強い代だと思う。飛びぬけて演技がうまい人は正直いない。歌が一歩抜きんでている人、ダンスで皆を引っ張る人もいない。それを全員が自覚していて、プロとしての意地と、男としてのプライドで個々人が努力して、きれいな群舞だったりユニゾンだったりに仕上げていた代。そのプロ感と男くささが、わたしはとても好きでした。

彼らのプロ意識にすごくすごく影響したのは、やっぱり六角公演なんじゃないだろうか。もっと言うと、六角公演でまわりを囲んでいたキャストたち。氷帝ももちろんだけど、青学の内側で彼らに触れていた、相葉っちと鯨ちゃん。鯨ちゃんは不測の事態で急遽参加、だったけれど、彼が混ざることで新キャストにものすごいプレッシャーがかかったんじゃないかな。そして相葉っちにとっても、相当心強かっただろうな。2代目で一緒にやってたときは鯨ちゃんとかクジーとか言ってたのに、サポDでもそうだけど六角後から「鯨」って呼ぶようになったのほんと男くさくて好き。笑

 ダンスで魅せられる人と、演技で魅せられる人が仲間として加わってくれていたら、新キャストとしては安心できる気持ちと、より自分の無力さを自覚してしまって焦る気持ちが両方あってもおかしくない。公演開始当初は前者に甘えてしまっていたから、氷帝に発破かけられたりもして、ようやく後者を意識して動くようになったんじゃないかな。そういう体育会系な努力の軌跡が透けて見える感じも、土臭い1stシーズンっぽくて魅力的だ。

 

相葉っちと鯨ちゃんの話を少し。

彼らは2代目青学であるけれども、様々な事情で、本来よりも少しだけ多く、それぞれの役を請け負った2人だ。特に鯨ちゃんは状況が状況だったから、彼以外に海堂を引き受けられる人は、あの時ほかにいなかったんじゃないかな。

それを本人がどう思ったのかは本人にしかわからないけれど、2代目を知っているファンにとっては、またテニミュの舞台に立つ彼らを見られるのが純粋にうれしかった。そして、気迫で対戦相手を圧倒するプレッシャーという曲で、役として結構な見せ場の試合を演じたのが、現役時代(という表現が正しいかはわからないけど)ソロというソロ曲が無かった鯨ちゃんの海堂だっていうのもなんだかすごくドラマチック。あの鬼気迫るオーラは、代替わり直後の3代目に混ざっていたからこそ映えていた部分もあったと思う。皮肉な話かもしれないけれど。

一方相葉っちは、すごく「2代目感のある」不二だったと思う。城田優という圧倒的な部長のもとで、kimeru様という圧倒的な先代の存在感と戦いながら、テニミュの不二のスタンダードみたいなものを築いていった人。決してリーダーとしてみんなを率いるタイプではなかったと思うし、タスキ役として3代目青学にいても、「彼がリーダーだ」とはならなかったと思う。もちろんみんなの支えだったり目標だったりはしただろうけれど。座談会で「最初は3代目のみんなが青学レギュラーに見えなかった」って正直に言っちゃうところも彼らしいな。器用な人が多かった2代目のなかで、あまり器用なタイプじゃない彼がタスキだったからこそ3代目(なんなら4代目、5代目も)にうまくなじみながら伝えられるものは多かったかもしれない。

 

そう、3代目のメンバーって、器用じゃない人が多かった気がする。とびぬけた大人もいなくて、とびぬけた子供もいなくて、みんながすごく不器用にぶつかりながらなんとかかんとかまとまっていったイメージ。年齢で言ったら通は子供だったけれど、彼は仕事としてテニミュとつきあっていた印象がすごくあって、一番プロフェッショナルなスタンスで舞台をこなしていた気がする。わたし個人のものすごく勝手なイメージですが。

でもそうやってケンカとかしながらぶつかっていって、みんなで公演をつくりあげていって、一緒に成長していって。そういう熱すぎる男同士の友情、で魅せていたのが3代目の担当公演だったような気がしてならない。崖っぷちギリギリ間奏のあの鬼振付けがあれだけ人気が出て、ドリライ他校やら2ndやらに受け継がれるぐらい客から支持されたのが一番わかりやすいと思うんだけれど。だってあのお世辞にも優等生とは言えないぐらいダンスも歌も演技も半端だった3代目青学が!!あのクソ難易度のダンスを!!全員きっちり音にはめてぴったり合わせて、しかもそれがかっこいい!!!っていうものすごい興奮が、あの一曲、ひいては立海セカンド公演に詰まっている。

 

だから、あの公演で彼らが卒業したのは、とてもとても美しいことだった気がする。まあ身も蓋もないことを言ってしまうとだいぶ前から卒業時期は決まっていただろうし、彼ら自身も集大成の公演だってわかってたからこそ今まで以上に全力で自分たちのレベルをあげようとしたんだろうけれど。

それでも、相葉っちの卒業、という一番難しいイベントを、vs赤也の不二戦にぶつけてきたのは本当に綺麗だったと思う。鬼気迫る不二の姿を見て、客はどうしても3年間をテニミュに費やしてくれた相葉弘樹という役者に重ねてしまう。キャラの成長と役者の成長を同時に見せることを売りにしているテニミュの強みが一番色濃く出た試合だったように思える。もしかしたら、テニミュのそういうスタンスが固まったのはこの試合があったからこそ、かもしれない。(と思えるぐらいの何か強い力があの試合にはあった)

 

最初に、1回見たきりずっと見られなかった、と書きましたが、3代目のサポDには彼らの卒業公演千秋楽が丸ごとと、卒業コメントが丸ごと収録されているんですね。そんなもの何度も何度も見返せるわけない。

どのシーズン、どの学校もそうだけれど、キャスト陣のテニミュへの執着ってすごくないですか?そりゃほぼテニミュが役者デビューみたいな人が多いなかで、あれだけの熱量を持った客にキャーキャー言われてたら、間違いなくその人にとって印象深い作品になるんだろうけど。

だからこそ、テニミュを卒業するときの彼らの恐怖やら不安というのは、計り知れないんだろうなあと思う。一生懸命努力して役を生きて、頑張って頑張ってさえいれば、結果としてのクオリティがどうであれ、客はその努力の過程も見てくれて応援してくれる。言い方を全く選ばずに言うと、こんなに居心地の良い現場はないんだろう。そこからほんとうに何も未来の保障のないところへ放り出されなければならない。恐怖。

 

そんな恐怖と執着が溢れて見えるのが、卒業コメントだと思うのです。

3代目に関して言うと、前述したとおりみんなあまり器用なタイプではないと思うし、全員が自分たちの力量の十分でなさを自覚していたチームだと思う。だから余計、テニミュ卒業に対して、みんな思うところがかなりあったんじゃないだろうか。

 

タカさんは自分でも役に執着してたって言ってたしね。冗談めかしてだけどあれは本音だと思っている。

相葉っちの「この次に不二をやる人は…大変かと思いますが…笑 僕を超えられるように頑張ってほしい」という重すぎる一言も。目が笑ってなさすぎる。笑

そしてタッキー。バトン役の大に伝えたこと、大への信頼をどうしても最後に客に伝えたかったのでしょう。彼のそういうところがとても美しいと思っています。

大も、どうしようもない不安を全く隠しきれていないのに「安心して僕に任せてください」と言い切る心の強さ。そして「テニミュの良さを必ず次の青学に伝えてみせる」と口にする志。暑苦しいほどの男の友情を隠しもしない感じが、ほんとうに3代目らしいひとだなあと思った。

 

3代目の彼らが口にする「テニミュの良さ」ってなんだろう。この言葉に、彼らのテニミュ観というか、彼らの性質そのものが丸ごとつまっているような気がする。たぶん同じ言葉を5代目や2ndキャストが使っても、3代目の彼らと同じニュアンスで伝わることはないんだろう。みんなもうちょっとスマートに立ち振る舞えるし、もうちょっと器用にキラキラできる人たちじゃない?

不器用で、みんなそんな頭がいいわけでもなくて、でも仕事に情熱を持って熱さで試練を超えていく感じ。そこが彼らの最大の魅力だし、当時まったく部活に情熱をささげていなかった私にはすごくまぶしくて、だからこそひきつけられたし応援したいと思ったんだろうなあ。自分が受け流してしまっている「青春」がそこにあったから。だから今、彼らの映像を見返してもまぶしくて少し辛いんだろう。もう取り戻せないものがそこにはある。そう思うと、当時3代目を好きな人たちって、大人が多かったりしたのかな?正直まわりの同年代の子たちとかは、3代目に推しがいる人が少なかった。みんな他校キャストが好きだったり、4代目を好きになったり。

 

「青春」を色濃く見せてくれていたのが3代目青学レギュラーだった。すごく素敵なことじゃないですか?だって「青春学園」のレギュラー 陣としては、これってすごくすごく大きなアドバンテージな気がする。

今やテニミュも3rdシーズンに突入していて、青学だけで8代目?までいるらしい。時代が変わってほかにも2.5次元舞台が乱立しているから、客がテニミュに求めるものも1stのときとは違っているかもしれない。それでもそれに合わせてちょっとずついろいろ変えていって、いまだに支持されている舞台って本当にモンスターだな、と思うし、キャストもスタッフもいろいろ上手なんだろうなあ、と思う。実際映像を見てもみんな芸達者だわ、と感心する。純粋にエンターテイメントとしてものすごく面白いと思うし!

 

それでも、テニミュのはじまりは、1stシーズンで支持されていたものは、3代目の彼らが体現していた青春感=「テニミュの良さ」だったんじゃないかなあ。空気感がとても魅力的な代だったなあ。

 

 もちろん他の代にもそれぞれいいところはあって、どの代が良いとか悪いとかっていう話じゃない。ただ、人によって思い入れの深い代や学校がある。

たとえばファン同士でテニミュの話になったとして、どの学校が好き?みたいな話題になったとしたら、どの学校を挙げるかで割とその人の好みがわかっちゃいません?そういうとこめっちゃ面白くない?笑

いまやオタク自体の人口がめちゃめちゃ増えていて、過激派、とか同担拒否、とかわけのわからないジャンル分けもできているけれど、楽しく好きなものの話ができたら幸せだよなあ。

 

テニミュみたくなってきた。笑

3rdの公演、まだ一度も見たことないけれど、見に行ってみようかなあ。