めいっぱい息をすること

好きなことはとことん拗らせていくオタクが見たものの感想や雑記その他

マジLOVEキングダムは全オタクにとって最高の桃源郷だぞすごいぞ

1000000000光年ぶりにブログを書きますがタイトルの通りです。誰でもいい、誰かひとりでもいいからこのブログを見て映画館に行ってくれ。まだ間に合うから。

(書き上げてから若手俳優オタクにもこの映画で救われる人がいるんじゃないかと思ったので、舞台の話題じゃないですが舞台カテゴリつけておきます)

 ※書き始めたら細部まで吐き出したいことが多すぎて、このブログをアップしようとしてから(キングダム初見から)3週間経ってしまった。その間に12回入国したため余計語りたいことが増えて永遠にこの記事完成しないかと思った……

うたプリが初見だからって行くのをためらわないでほしい。そこらじゅうで言われていると思うけどこの映画(劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム)(検索に引っかかってほしいから正式名称で書く)はストーリーがありません。全編、3組のメンズアイドルの合同コンサートの映像を見るだけです。

それでも「初見だし曲わかんないし……」とか言ってる人、よく考えてみて!!ジャニーズのアイドルが音楽特番で歌って踊ってるの、初見でも楽しくない!?!?あのエンターテイメントを気楽に見るの超楽しくないですか!?!?!?!

 

かくいう私も正直今までずっとうた☆プリを追いかけていたわけじゃなく、ここ数年(アニメ3期後半ぐらいから)はすっかり遠ざかっていました。理由はいろいろ。

・そもそもゲームのシナリオに疑問を抱く点が多すぎてうたプリというコンテンツを丸ごと全部愛することができなくなった
・アニメでHE★VENSが出てきたあたりから、スターリッシュとカルナイがないがしろにされたようで抵抗があった

・プリライはじめ数多のうたプリイベントの治安の悪さ、殺伐とした雰囲気(プリンスは全然悪くないよ!!!)につかれた

ことが大きかったと思う。個人的なアレなので、今まで離れずにずっとうたプリを応援してきた人を否定する気は一切ありません。

 

そんな私が初めてマジLOVEキングダムを見に行ったのは本当に些細な興味で。

ツイッターで、私のようにうたプリから離れていたオタクがこぞって「この映画はやばい」と騒いでいるのを目にして、それならちょっと試しに見てみようか、と。
ちなみにこの文章を書いているオタク、寿嶺二推しです

 

結果、もう、ものすごかった。

 

ずっと見たかったものがそこにあった。

私が勝手に思い描いてきた、勝手に理想だと思っていた世界がそこにあった。

ファンのために、最大限アイドルとして輝いてくれる推し。曲中のパフォーマンスはもちろん、MCで話す言葉、人の話を聞く態度まで、全部全部ファンにとって最上級のものを見せてくれる推しがそこにいました。

 

私がゲームから離れた最大の理由が、恋も仕事も絶対両方手に入れて成功させるっていう彼(ら)の姿勢がどうしても消化不良だったから。アイドルとして輝き続けるって言ったのに、すぐ過去にとらわれて、恋愛でちょっとトラブルがあると態度に出て。厳しい早乙女学園の生活を勝ち抜いてデビューして、厳しい芸能界で戦ってるんじゃないの?恋で何かあるとアイドル向いてない、やめるとか口にしたり(詳細なセリフはうろ覚えだけど)、ファン目線で語るとそんなこと推しには絶対に口にしてほしくなかったりやってほしくないことを迂闊にするからさあ。
私が作曲家で、公私ともに彼のパートナーなら「彼を支えてあげたい」って思うのかもしれないけど私ファンだもん!!アイドルとして輝く、最高にかっこいい寿嶺二を見るのが一番好きなんだもん!!

といううだうだを抱えて苦しくなったのでうたプリから離れました。

 

でもスクリーンの中には、そんな私が抱いていたプリンスたちに対するモヤモヤがすべて吹き飛ばされるぐらい、全員完璧なアイドルとしてドームのステージに立つ姿があった。

 

(アッここから頭悪い&長すぎ感想文はじまります)

 

ファンタジック☆プレリュード
まだカルナイすら出てきてないのに、もうここから涙が止まらなくなった。スターリッシュがすごく頼もしいアイドルになってた。

真似したくなる振り付け、耳に残るフレーズ。これこそみんなに愛される"アイドル"だよなぁと思った。踊って歌っている彼らは全員笑顔で、ファンを幸せで満たしてくれていた。

ここで気づいたんだけど、マジLOVEキングダムの何がすごいって「コンサートをライブビューイングで見ている」ってことなんですよ。今更なんだよって思うかもしれないけど、あえてここでもう一度言いたい。

ライブビューイングってことは、ライブビューイング用のカメラがあるわけですよね。てことはつまりプリンスたちがそのカメラに向かってファンサをくれるわけですよ。もうその時点で1800円分ペイできる。

花道を練り歩きながらカメラに向かって投げキッスやらウインクやらを惜しげもなくくれるアイドル。何ならそのカメラに見切れて客席に向かってファンサする別のアイドルの姿も見られる。もう1800円どころの騒ぎじゃない。

「めちゃくちゃにハッピーな思い出にしよう」。歌詞にもありますが、もうこの時点でめちゃくちゃハッピーですセンキュー。

 

THE WORLD IS MINE
無理
暗闇の中センステでサーベル合わせる4人。無理
あとやっぱ寿嶺二帽子かぶりがちだから目立つ……!!!!えっ、顔が良………⁉⁉⁉⁉無理
初見でボロ泣きしすぎて見逃した表情がたくさんあったので、私はこのせいで初見から一週間の間に4回マジLOVEキングダムを見るはめになりました

圧倒的王者……カルナイっょぃ
アイドル寿嶺二がカルテットナイトの3人と一緒にステージ上で客を湧かせている……無理ありがとう素敵超かっこいい最高
2度目からはこーれす全力!ソロセリフの後それぞれのメンバーの名前呼べるの最高じゃない⁉無理

 

GIRA×2★SEVEN
わたしはエンジェルになった
いやあれ嫌いな人いる⁉⁉⁉⁉イケメン宙吊りルーレットからのキラキラの綺羅の瞳だよ……⁉あとAメロの綺羅の例の振り付けで毎回「ッキャアアアア‼‼‼‼‼‼」ってなるオタクたち最高に頭悪くて最高わたしもです
そして鳳瑛一の圧倒的センター感。わたしのうっすらとしたアニメ3期4期の記憶でも彼はセンターだったけど、今回の映画のセンター感はやばかった。てかヘブンズいいグループじゃね……⁉(今更感はんぱない)
個人的には「この地に降り立った~」の「この地に」のところで人差し指を下に向けて振る振り付けと
ナギくんの雄みあふれるダンスが好きです。終盤もう一度言いますがここでも言っておきます。あと初見でも躊躇なく真似できちゃうGIRA×4★すごい楽しい

 

あと各所で言われてるMC長いのは……(たしかに長えなとはちょっとだけ思ったけど)
あれはプリンスたちがいかに成長したか、いかに堂々と舞台に立っているかということの証拠と
アイドルからファンに贈る言葉と態度の理想を見せてもらっているごほうびなんです。いいですか、ごほうびです。この映画で挟まってくるMC、最初から最後まで、ぜんぶ全ドルオタの理想の「アイドル」の在り方。細かなセリフがどうとか、誰が何をしゃべってるとかそういうことじゃなく。

 

オタクにとって一番の理想(というか、すばらしい?ありがたい?)アイドルって、
ファンのことを全身全霊で考えて、ファンのことが大好きで、ファンを喜ばせるために努力を欠かさないで、自分を磨いて、会うたびに最高を更新してくれるアイドル。

マジLOVEキングダムの中でプリンスたちは、ドルオタの偶像を本当にしてくれた。
そういうところも「これが見たかった」。そう思わせてくれる映画でよかった。
感想続きます

Up-Down-Up
ザ・正統派アイドル!!って感じの曲ですね。ダンスが楽しい~~~~~真似したくなる~~~~~~~~
Aメロから口ずさみたくなる超キャッチーな曲!
「頭の中キミでいっぱい溢れちゃいそう」と「かわいさズルい」の藍ちゃんお前が一番かわいいよ。しかし随分人間らしくなったね……泣いちゃう……
あとヴァンのぶりっこがかわいすぎてレジェンドスターをちゃんと見ようと思いました。

 

エゴイスティック
鳥籠を蹴り飛ばしてブチ破る大男3人。たまらなすぎ。
声が調和してキレイなハーモニーになって……っていう感じじゃなく、完全に個性と個性のぶつかりあいですね。これがロックかよ
サビ前に一瞬映るライトの当たってない那月の中に、砂月がいた。

マジLOVEキングダムのプリンスたちって直接的には描かれてないけどほんとうに彼らの過去とか葛藤を乗り越えて夢を叶えた男の子たちなんだよ…な……。「僕を見て」とまっすぐ言える強さを身に着けた那月はほんとうにエモい。そしてイケメン。
プリンスたちを知らなくても単純にこのユニット歌唱力全振りな感じのキャスティングなので声優オタクは楽しめるのでは。 見どころは歌い終わり、瑛一の反り返るキメポーズです。

 

 Feather in the Hand
髪の毛~~~~~~~~~!!!!!!!!
ここまで水がドッカンドッカン出てきたら超楽しいだろうな……サビで天井に青空が映るのも超好き
そして下から煽って見る聖川真斗の立ち方の美しさな……
あとMCありがとうございました。髪の毛を耳にかけるだけで悲鳴が起きるぐらいの一流アイドルになったんだな……真斗……。
そしてレジェスタ未履修のわたしは初見で瑛二を腹黒キャラだと思っていました。すいませんただの天使だった 瑛二くんの意外と大きい手に毎回きゅんとするアラサーオタクです。

 

相愛トロイメライ
王国は王国でもさうんどほらいずんの方のキングダムに入国してしまったかと思った。いやまじで。衣装含め。笑
寿嶺二のオタクとしてはこの曲ほぼ左側しか見てられなくて……。
寿嶺二がただのおちゃらけ3枚目昭和アイドルだと思っている人は「Desire」と「爪痕を立てて」とアウトロ最後の部分のエモ顔を見逃さないでください。あとMC。おちゃらけキャラに隠れたヤツの神髄が垣間見えるので。

 

 Colorfully☆Spark
か、か、か、カワイイ~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!
あとコ―レスすっっっっっっげえ難しい~~~~~~~~~~~!!!!!!!8回も9回も見に行ってるのにいまだに「ごごっごゴーイング」と「じゃ~~~す(と)どぅーいっ(と)‼」が完璧に言えたためしがありません……。物覚えの悪いBBA……
いやでもカワイイ衣装を着てかわいく(シュールに)踊る天草シオンと「かわいい」に振り切った来栖翔、そしてあざとカワイイの権化帝ナギが3人集まればただのカワイイ空間だった。
いまいち「カワイイ」に浸りきれない人のための救いはMCでの悪くはないがよくもなかったくだりのナギちゃんのドン引き顔です。やっぱりナギちゃん頭いい常識人。

 

カレイドスコープ
正統派っぽいアイドル3人が………まわったあああああああああ!!!!!すべったああああああああああ!!!!!!
これだよこれこれ!!!アイドルさぁ!!!!!ローラースケートで後ろ向いてファンサ振りまきながら滑るってさぁ!!これこれ!!!!!!!!

そして今までの曲は実現可能といかないまでもまだ納得(というか、現実である演出の延長線上みたいな)できる演出だったところ、ここにきて
・客席扉から高速でぶっとんできた謎のボードに
・ローラー付きシューズでジャンプしながら飛び乗り
・スタンド最上階の高さで飛び回り(高速)
・さらに跳びながら宙返りする

というとんでもないファンタジー演出がぶっこまれる模様。でも恐ろしいのが、今までの曲で「もしやこれは実現できるのでは……⁉」と思わせられてしまったオタクはこのトンデモ演出もどうにかすると何十年後かにはリアルで実現されてしまうのではという錯覚に陥ります。楽しい。

 

 愛を捧げよ~the secret shangari-la~

 この曲あたりまでくるともう「I LOVE YOU」というコールなんて屁でもありません。ハズカシクナイヨ、ナンニモ

宙に吊られた透明ステージで統率されたダンスを踊る顔のいい男達……推せる。この曲はまさにヘブンズといった曲ですね。強気でエンジェルを支配しにくるイメージ。そして何より衣装が最高すぎる……シオンのひらめくマントを見てください……
細かい部分でいうと、「喉の渇き潤し」の大和の指使いの完璧さと、感想でメインステージに戻る瑛一がカメラに気づいて一瞬見せる微笑みが好きです

 

FLY TO THE FUTURE

もう何も言うまい。

いや、言います

この貫禄、この余裕、このオーラ。これがカルテットナイトだよ……ありがとう……

4人で声を重ねる幸せを知った彼らが、ファンに「未来」を約束してくれる。それだけでいいのです。

マジLOVEキングダムで初見の人たちに、カルナイがいまいち刺さらないといううわさを聞きました。まあたしかにスタリみたいなキラキラしたハッピーオーラとか、ヘブみたいなキャッチ-なコーレスとかがないのと、万人に向けた歌詞ではないというかあくまでカルナイとファンのための曲なので、彼ら4人のストーリーを知らないとそこまで深いところに刺さらないかもしれません。ダンスも真似できる感じじゃないしね。

ただ彼らを知ってからこのライブを見ると激しく感動する。なのでキングダムきっかけでうたプリを知った人は、もしよかったらアニメやゲームを見て、それからもう一度カルナイの曲を受け取ってもらいたいです。というカルナイファンの独り言

 

ウルトラブラスト

火。火。爆音。そして火。楽しい!!!!!!!!!かっこいい!!!!!!!!!好き!!!!!!!

↑ってなれる曲。現実ではありえない量と高さの火柱の中で全力ダンスする顔の良い男達!!!!

歌とダンスはもちろんですが、間奏中の1人1人のファンサにぜひ注目してもらいたいです。学生時代は決められた課題をするのにも精一杯だった彼らが、投げちゅーやら♡やらバク宙やら、決められたダンスや歌以外に各々でファンのためにパフォーマンスする余裕ができたんだよなぁ。そしてすべてを振り絞って息切れしてもイイって思えるぐらい、ファンに輝く姿を見せてくれるんだよなぁ。と思うととても感慨深くなる曲です。昔から彼らを知ってるファンはとくにね。
とはいえ何も考えず曲を楽しむだけでも最高なので、最高だとおもいます!!!!(語彙力)

 

マジLOVEキングダム
多幸感。尊い。以上。
最初から最後まで18人が尊い曲。
音也を中心に全員でひとつのハートを作るって素晴らしいね。

 

(アンコールは見た方が早いのでぜひ劇場で………!!!!)

 

まとめ
うたプリはいいぞ。

「これが見たかった」と何度も書きましたが、うたプリに限った話を言うと
中の人ではなく、キャラクター自体が目の前でライブをしてくれること。ライブ中の言動ももちろんですが、それ自体がうたプリファンが待ち望んでいたこと。もちろんプリライも声優さんと運営スタッフがものすごい努力をして作り上げてくれる最高のエンターテイメントだと思いますが、やっぱりステージ上にいるのはキャラクターじゃないんですよね。それはご本人たちもMCで何度も口にされていること。

でもやっぱり、ファンとしてはアイドルとしてスターリッシュ、カルテットナイト、ヘブンズのみんなが好きだから。彼らの存在を感じられるだけじゃ物足りなくて、彼ら本人が歌って踊っている姿を見たかった。それをかなえてくれたということだけで幸せです。

 

うたプリ以外のオタクにも言えること。
アイドルを推している人に限らず、何か好きなものがある人。そんなわたしたちを救ってくれる言葉がこの映画にはいくつか出てきます。

「エンジェル(ヘブンズのファン)だって胸張って言えるようなグループであり続ける」(日向大和MCより)
「僕は上手に君を愛せてるかい?」(マジLOVEキングダムより)

この他にも、本当に些細な言葉でオタクを救ってくれる。

推し(=応援しているコンテンツ)を好きでいることは間違ってない。わたしたちが推しを好きでいるのと同じように、推しもわたしたちに何か返そうとしてくれている。

 

オタクをしているとなんかまわりからの目だったりとか、オタク内のごたごたとか、運営側の雑な対応とかにもにょることってたくさんあると思うんです。好きなものに「こうあってほしい」っていう気持ちが芽生えてしまって、それとは違うことをされたりすると勝手に悲しんだり不安になったりして。
でも、この映画ではそういう「オタクであるがゆえの苦しみ、辛さ」みたいなものを「感じなくていいんだ」って思わせてくれる。私は寿嶺二が好き。うたプリが好き。アニメが好き。アイドルが好き。エンターテイメントが好き。その気持ちは本当だから、それでいいんだ。って。

「不器用でもいい」。ただマジLOVEキングダムには、アイドルを好きなファンと、ファンに感動をあげたい、笑顔を届けたいって思うアイドルが存在している。

 

全オタクのネガティブな気持ちを昇華してくれる素敵な映画が1800円で見れるらしいよ?1度入国してみてはいかがでしょう。世の中すべてのオタクに届け。

 

※変な新興宗教に洗脳されたひとみたいなまとめになってしまいましたが、ただ「劇場版うたの☆プリンスさまっ♪マジLOVEキングダム」をたくさんの人に見てほしいというだけのブログです怖がらないで